雪だるまの焼印

館山様から雪だるまの焼印製作を依頼されました。昭和40年代の頃は冬場に遊ぶことが少なく、よく雪だるまやカマクラを作って遊んだものです。北海道の雪は東北地方と違い、気温が低いせいかサラサラとして、雪を丸めて塊にすのは難しく、時には、水をかけてから雪を固めたことがあります。家の前の除雪で出た雪の塊を使い、バケツで雪を集めて圧縮して硬くした雪を積み上げて雪だるまを作り遊びました。今では有名な雪まつりですが、発祥の地は小樽だと知っていましたか?私の小さい頃は、小樽公園や市内の学校等に色々な雪像が作られて、にぎやかな雪まつりが小樽で行われていましたが、何時ごろからか、下火になり、札幌の雪まつりにのまれていきました。雪まつりだけではなく、北海道経済の中心も昔は小樽で、日本銀行小樽支店があり北のウォール街とも呼ばれいましたが、徐々に衰退して札幌へと移っていき、今では、小樽は高齢化率の高い人口減少になやむ小さな地方都市になってしまいました。時代の流れなのでしょうね。
雪だるまと同じように、冬に良く作っていたものに、カマクラがあります。子供の作っていたカマクラなので、雪が貯まっている所に穴を掘っただけの物でしたが、秘密基地ごっこをして、小さなカマクラを基地として沢山作り、雪合戦をしてよく遊びました。札幌オリンピックの頃は、裏山に小さなジャンプ台を作りジャンプごっこもしましたし、セルロイドの下敷きを切ってスキーの形と人の形に切り、セメダインでくっつけてジャンプ人形を作り、雪を固めてミニジャンプ台を作り、飛ばして飛距離を競う遊びも流行りました。今ほど、物が豊富ではなかったので、あるものを利用して遊ぶことが上手かったのでしょうね。

雪だるまの焼印
雪だるまの焼印の画像

写真は館山様からの依頼で製作しました雪だるまの焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。雪だるまの手の部分が「ときめき」という文字になっていて、降っている雪が楕円形していて面白いデザインになっています。焼印の大きさは、幅25ミリ×高さ32ミリで、100W電気ごて仕様で作りました。雪だるまや桜の花、干支等季節により注文が来る焼印も多いですね。今、写真を見て思ったのですが、頭の部分にのっているのは、雪だるまを作るのに使ったバケツでしょうね。小さい頃は、つららを雪だるまの頭にさして鬼のようにした記憶が蘇りました。