おでん屋さんの焼印

あるお客様からの紹介で、ふじりん様の焼印を作らせてもらいました。ふじりん様は、小樽市花園町にあります酒処で、おでんと焼魚をメインにご提供しております。最初に電話をもらってから、初めてお店に行きました。殆どお酒を飲まない私は、地元とは言え花園町(小樽の歓楽街で、東京で言えば、新宿歌舞伎町の縮小版みたいな所です。)は殆どしりませんので、少し迷いました。お店が営業する前の午後4時頃でしたので、近くにいました飲食店におしぼりを届ける業者さんに聞いて場所がわかりました。お店は、建物の2階にあり、入り口の階段部分を上りますと、ガラス戸の内側にかかったのれん越しに店内を覗く事ができました。明るい作りの入り口を入ると左側に小さなお座敷があり正面にカウンターがあります。そのカウンターの上には、大きなおでんを温めるステンレス製の容器があり、開店前の準備段階でしたが、おでんの具が沢山入っていました。
お店の田中さんから、卵焼きに焼印を押したいとの事で名刺を渡され、名刺に印刷されているお店のロゴの焼印を直火式で作りたいとお聞きしました。
その後、少しお話をして、直火式で柄の部分はまっすぐにして35ミリの大きさの焼印を作ることになりました。

左の写真は、ふじりん様から頂戴した名刺のロゴ部分の画像です。中心部分の「ふじりん」とひらがなで書かれた部分を焼印にしますが、筆文字で極端に細い線があり、そのままの太さでは製作が出来ませんので、デザインを補正してからご確認頂き、製作にかかりました。中央の写真は出来上がりました焼印を試し押しで厚紙に押したときの画像です。白い細い部分が放射熱で変色している部分がありますが、もう少し温度を低めにして試し押しした方が良かったかもしれません。右の写真は、朝食時に出来上がった焼印を試しに押してみました。食品に焼印を押すのは難しいので、自分でもトライしてみました。食パンにはバターが塗ってありますので、周りが多少焼け焦げていますがハッキリと文字が読めます。隣の目玉焼きの白身部分にも試し押ししました。目玉焼きは背景が白いので印影がくっきりとでてわかりやすくなります。ベーコンは炒めたあとで、丸まっていましたので試し押ししませんでした。今回の焼印、卵焼きに使用するとの事でしたが、卵焼きよりも、おでんのはんぺんや焼き豆腐の方が押しやすく比較的綺麗に押せると思います。ふじりんさんのおでんが美味しそうでしたので、一度、営業時間内にお伺いして食べてみたいと思います。