カーエンブレムの焼印

個人の川野様から愛車のモーガンのエンブレムの焼印製作を依頼されました。通常、エンブレムのような版権があるデザインの場合、そのままのデザインで製作することは出来ませんが、販売権を持っていて、販促グッツの製作に使う目的ということで了解しました。モーガンというメーカー自体知らなかったのですが、頂戴したエンブレムのデザインがハーレーダビットソンのエンブレムに似ていたのでハーレーのエンブレムを改良したものかと最初は思いました。色々と調べれみると創業者一族で家族経営しているイギリスのスポーツカーメーカーで150名の従業員で少量生産している会社だとわかりました。車のデザインは怪盗ルパンに出てくるような古き良きイギリスのクラッシックカーを思わせるデザインでオープンカーが多いようです。創業者は、ヘンリー.フレドリック.スタンリー.モーガンという人で1881年に生まれ1906年の自動車会社を始めたそうです。車体の一部に木材を使用してたり、3輪自動車も作っていたりとオリジナリティー溢れる自動車メーカーです。

左の写真は、川野様から頂戴いたしましたモーガンのエンブレムの画像です。デザイン的に細かく、画像データから切削しますと綺麗に出ないので一度、パスデータにトレースしてから、製作サイズにあう線幅にして作りました。縦横の白い枠部分が一番難しく、印面上は出来上がっているのですが、焼印をして加熱して押すとどうしても滲んでしまう部分が出てきます。右の写真はシナベニア板に実際に試し押しした画像です。全体的に軟調気味になっているのは、線がハッキリと出るまで押すと細い白い部分が変色してしまうためです。この点、レーザー彫刻機ですと境目が綺麗にでますので、レーザーと焼印の一番の違いといえます。