難しい漢字の焼印

なかなか読めない漢字焼印

見たこともなく読めない漢字やよく見かけるけど読み方がわからない漢字がよく出てきます。その都度、漢和辞典で調べるようにしていますが時たま、調べてもわからない超難関な漢字に出会います。又、子供の名前に色々な当て字を使っているようで、子供の名前を聞くとびっくりする事があります。焼印を作っているとお客さんが画像でデザインを送ってきてくれた場合に読むことが出来ない漢字に苦戦する事があります。画像データをパスのデータにするためにソフト上で一度漢字入力をしないとならないので、読めない漢字の場合、普通の漢和辞典で引いて読みがわかっても、画面に読みを入力して同じ漢字が出ない場合が多いので、ワープロ.パソコン漢字辞典という、漢字の読みと一緒に句点コード、16進コードが書かれた辞典を使います。それでも年に数度は、どうにも出てこない漢字にあたりますので、その場合には、その漢字を、イラストレーターソフトで作りパスにして製作しています。

なかなか読めない漢字焼印の画像と解説

実際に製作した読めない漢字の焼印の中から選抜していくつかご紹介したいと思います。今回は、作った漢字のものは除かせて頂きます。

左の漢字読めますか?私は読めませんでした。「うずめ」と読みます。意味は、女の神様の言い方のようで、色々と諸説が書かれていてそれ以上の事はわかりませんでした。すみません。真ん中の写真ですが、摘果王としての意味は探してもわからなかったので、摘果(てきか)と王(おう)に分けて探してみました。摘果とは、果樹園で実が多くなりすぎた時に、間引きをして、残した果実に栄養を行き渡らせて、甘く完熟した果実に育てる方法の事です。この意味から摘果王(てきかおう)は、間引きされた果実の中でも一番甘く、立派に育った果実の事を言うと思います。あくまでも個人の推測ですので、知っている方がいらしたらメール頂ければ幸いです。右の写真は、御薬筅と書かれていますが、そのまま調べてもわかりませんでした。読み方は、「おくすりせん」か「おやくせん」と読むと推測します。この筅という文字は、例えば茶筅(ちゃせん)のようにかき混ぜるためのものを表しますので、御薬筅は、薬をかき混ぜるための薬サジのようなものかと思います。私は、化学科の出身なので、薬品をとるスパチュラーというサジの事かと推測しています。

左の写真は、純銀匙という焼印を木に押した時の画像です。「じゅんぎんさじ」と読みます。すなわち、純銀で出来たスプーンの事です。ヨーロッパでは、子供が生まれると純銀製の小さなベビースプーンを送る風習があると聞きました。
真ん中に画像は海月の焼印を紙に押した画像です。「くらげ」と読みますが、ほとんどの方が読めると思います。海を泳いでいるクラゲの事です。
そして右の写真は、団扇の焼印を紙に押した画像です。ちなみに読み方は、「うちわ」と読み、暑い時に扇いで風をおこすあのうちわです。

次の3つの読めない漢字は、私もお手上げでした。左の漢字の焼印は、辞書やネットで調べましたがわかりませんでした。酸(さん)は誰もがしっていると思いますが、その次の文字がわからず、次の文字を2つに分けると「將」と「水」に分ける事ができ、將は将の旧仮名使いで、武将(ぶしょう)というようにしょうと読みますがその下に水がついた文字は見つかりませんでした。將の意味は、先んずる人というような意味ですので、そのから推測すると、酸の中で先んずるように強い液体(水)から推測して私は、王水ではないかと思いました。王水とは、濃塩酸3に対して濃硝酸1の割合で混ぜた混酸で、金をも溶かす酸の中の王様ですのでそう思いました。真ん中の写真の漢字も不明です一番上の人偏を使った漢字の読みは、「ねい」、「よこしま」、「へつら-う」と読むそうですが、パソコンで入力しても出てこない漢字です。その次の武(ぶ)と多(た)はみんな知っている漢字なので、多分、読みはねいぶたと読むと思います。ひょっとしたら「ねぶた」の事を当て字にしたのかもしれませんが、推測の域をでません。
右の漢字も読めませんでした。一番上の玉(たま、ぎょく)という文字は読めますが、その下の文字は「しゃく」、「いもむし」と読むそうです。最後の文字は探しましたが見つける事がわからず、この右の3文字の漢字は、読むことも出来ず、意味の検討も付きませんでした。どなたかわかる方がおりましたらメールお願いします。焼印を依頼してきた方に聞こうと思ったのですが、連絡先を保存していませんでしたので無理でした。本当にわからない漢字が沢山ある事を痛感致しました。

鬼へんがついた読めない漢字

鬼へんがついた読めない難しい漢字の焼印も作っていました。当用漢字でないことは確かだと思います。恥ずかしながら鬼へんのついている漢字で知っているのは「魅力」の魅の字だけかもしれません。そんな魅ですら意味は「心を引き付けて迷わす」という事しかしらず、もう一つの意味の「妖精、魔物、もののけ」を表す事は知りませんでした。

上の2つの漢字焼印は鬼へんが付く漢字で読めなかった物です。二つとも木の板に押した時の画像です。 読めないのが悔しくて調べてみました。
まず鬼へんですが、読み方は「へん」とは言わず部首といった方が良く、部首で「おに、きにょう」と読むそうです。調べていくうちに知っている漢字も他にありました。悪魔の魔の字や霊魂の魂という字もあった事を思い出せませんでした。左の写真の文字は「リョウ、こだま、すたま」と読むそうです。右の写真の文字は「ボウ、モウ」と読むとの事です。ついでに鬼の部首の文字をいくつか調べてみました。鬽の文字は「ビ、ミ、ばけもの」と読みます。魁の文字は「カイ、かしら、さきがけ」と読むそうですが、漫画で「魁男塾」(さきがけおとこじゅく)というのがあった事を思い出しました。魃の文字は「バツ、ハツ、ひでり」と読むそうで、旱魃(かんばつ)という日照りが続き農作物が採れない事を意味する言葉です。魄の文字は「ハク、バク、たましい」と読みます。魈の文字は「ショウ、すだま」と読みます。魋の文字は「ダイ、ズイ、ツイ」と読み、魌の文字は「キ、みにくい」と読み、調べてみると同じ読みをする鬼の部首がつく漢字が「媿、鬼、愧、聭、餽等々」沢山出てきてビックリしました。あまりにも奥が深いのでこの辺で鬼の部首から切り上げる事にします。

その他の読めない漢字

今まで作った焼印に関するデータと画像を見ていますと読めない漢字や全然わからない漢字が沢山ありすぎて整理できないのが現状です。中には、作くられた漢字もあると思いますが、私には判断できないので、まとめて読めない漢字にしました。

読めない漢字焼印12
読めない漢字焼印12の画像

上の写真の文字も読めませんでした。どこかで見たような気はするのですが?この文字の左側は真の旧かな使いの文字だと思います。右側は会の旧かな使いの文字だと思い調べましたがわかりませんでした。ひょっとしたら作った文字かもしれません。どなたかわかる方がいらしたらメール頂ければ幸いです。

 

読めない漢字焼印13
読めない漢字焼印13の画像

上の写真の文字焼印につきましては全くわかりませんでした。何かの当て字か自作した文字なのでしょうか。ネットでも色々と探しましたが見当もつかず、注文頂いた時のデータも名前はわかっているのですが、メールアドレスや電話番号等にデータが残っていないのでそれ以上探す事ができませんでした。テレビ出演されている林先生なら知っているかもしれませんね。