世界遺産の焼印

ユネスコが定める世界遺産に認定されたところが日本にも沢山あります。その世界遺産ですが、大まかに文化遺産と自然遺産に分けることが出来ます。
ちなみに、世界遺産というシステムは、1972年に成立した世界遺産条約に基づき政府間で行われる世界遺産委員会の審議で決定され、世界文化遺産の場合には、国際記念物遺産会議が、世界自然遺産の場合には、国際自然保護連合が勧告を出しますが、自然遺産、文化遺産の双方にかかわる時には、両者が勧告を行います。

日本の世界遺産

2018年7月現在で日本には、世界文化遺産として、奈良県の法隆寺地域の仏教建造物、兵庫県の姫路城、京都府と滋賀県の古都京都の文化財、岐阜県と富山県の白川郷・五箇山の合掌造り集落、広島県の原爆ドーム、広島県の厳島神社、奈良県の古都奈良の文化財、栃木県の日光の社寺、沖縄県の琉球王国関連遺産群、奈良県と和歌山県と三重県のまたがる紀伊山地の霊場と参詣道、島根県の石見銀山遺跡、岩手県の平泉、山梨県と静岡県の富士山、群馬県の富岡製糸場、福岡県等8県にわたる明治日本の産業革命遺産、東京都の国立西洋美術館、福岡県の宗像・沖ノ島と関連遺産群、長崎県と熊本県の長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の合計18か所があります。又、世界自然遺産は、鹿児島県の屋久島、青森県と秋田県の白神山地、北海道の知床、東京都の小笠原諸島の4か所があります。

紀伊山地の霊場と参詣道の焼印

世界文化遺産の一つの紀伊山地の霊場と参詣道に関する焼印を作りました。作った焼印は、熊野古道より続く川の参詣道のもので、和歌山県新宮市熊野川の川舟センターから、蛇和田滝と呼ばれる蛇のように蛇行する三段の滝を見たり、葵の滝やなびき石等を見ながら下り、権現川原までの約90分の川下りコースに関するものです。

熊野川焼印1
熊野川の焼印1

上の写真は、渡し船がデザインされた熊野川の川下りの焼印です。船頭さんが急流を漕いでいる様子のデザインです。熊野川の川下りの画像を見ていますととても綺麗で一度は見てみたいと思います。

上の2枚の写真は川下りの手形に押す為の焼印を木に試し押しした画像です。左の参詣手形は、木製の手形の表側に押し、右の許可内容が書かれた焼印は手形の裏側に押します。

世界自然遺産の知床の焼印

北海道の世界自然遺産の知床の焼印です。私は、北海道に住んでおり、知床にも行った事があります。まだ、知床が世界遺産になる前です。観光としていったのではなく仕事として魚の買い付けで札幌の業者の人と一緒に行きました。札幌の丘珠空港から、中標津空港まで飛行機で行き、空港からレンタカーで回りました。言った先は知床の羅臼町という所で、1泊して、朝の魚セリを見てから業者の人と話をして、仕事が終了後に観光案内してもらいました。自然が豊かでどことなく物寂しい感じがする町でした。知床旅情がピッタリです。仕事がメインだったのであまり観光できなかったので今一度行ってみたいと思っています。今度、行くときは、船で知床半島を回るコースへ行きたいと思います。野生のヒグマを見たり、新鮮なカニや魚介類も食べ歩きたいと思います。

知床の焼印
知床の焼印画像

上の写真は世界自然遺産知床に関する焼印を木に押した画像です。知床の羅臼の海も海水温上昇の影響で採れる魚の種類が変わり、昔食べた脂がのって美味しい知床産のホッケも激減しています。そのうちに食べられなくなる時が来るかもしれません。

世界自然遺産の屋久島に関する焼印

縄文時代の杉が生えていることで有名な世界自然遺産の屋久島に関する焼印です。他の屋久島に関する焼印の画像は焼印サンプル画像ページの白厚紙に押すコーナーでもだしだしていますのでそちらもご覧ください。

屋久島焼印
屋久島の焼印画像

上の写真は屋久島にあります屋久島のパワースポットとして有名な益救神社(やくじんじゃ)の木札に押す焼印です。益救神社は、平安時代中ごろに編纂された、「延喜式神名帳」にも記されている歴史のある古い神社です。又、推古天皇の時代に30人の屋久島の人が都を訪れ、朝廷も高官を派遣したと日本書紀にも書かれています。当時の屋久島の人は、中国の隋への貿易の仲立ちもしていたようです。

最後に

近年、日本に来日する外国人が増えてきています。その増加の一端に世界遺産に登録された自然や文化が沢山残っている事があげられます。日本はヨーロッパの国々にも負けないくらい、古い文化を大切にする国で、まだまだ沢山の貴重な自然や次世代に受け継ぐべき文化がありますので、これからも来日客は増えると思います。ヨーロッパ文明を追いかけてきた日本が、今は、世界中からの観光客を迎え、世界に発信する立場になっています。世界で一番安全で、教育水準も高く自然も豊かで、環境も良い日本を次の世代に引き継ぐために、自分の周りの出来る事から始めて、皆で良い日本を作っていきましょう。中国の経済状況や世界の情勢を見ると次は日本の時代になると私は確信しております。