焼印お客様ページ13

焼印のお客様紹介ページ13

13ページ目になります。今回は、焼印を押す為の機械をご自分で工夫して作ったお客様が写真を送ってきてくださいましたのでそちらをメインに取り上げていきたいと思います。

飯野様の焼印

富山市にお住まいの飯野様よりご依頼頂きました焼印です。焼き印は、80Wと150W仕様2本の電気ごてタイプのものです。

飯野様焼印の解説

左の写真は、150W仕様の電気ごてタイプの焼き印です。書体が太いので、その分押すのにコツが必要です。右の写真は、80W仕様の焼き印です。細い線があり、デザインより若干太くしての製作です。瓢箪が5個集まった家紋のような焼印です。

サザンツリー様の焼印

岡山県のサザンツリー様からの依頼頂きました焼き印です。サザンツリー様はオリジナル家具を製作販売している工房です。上質な木材を使って一つ一つ丁寧に作る事をもっとうとしており、珍しい山桜中心にタモ、クルミ等を使い製作しています。ちなみに使っている桜材は北海道産がメインになっています。
よい家具を末永く使ってもらいたいとの事からリペアサービスも行っていますので安心して購入することが出来ると思います。

サザンツリー様焼印
サザンツリー様の焼印画像

サザンツリー様焼印の解説

80Wの電気ごて仕様の焼印です。電気ごて本体は、前に購入頂いておりますので。印面+棒で製作しました。元のデザインの線はもっと細かったので太くして製作しました。

岡田屋様の焼印

北海道、洞爺湖の岡田屋様から製作依頼のありました焼き印です。

岡田屋様焼印
岡田屋様の焼印画像

岡田屋様焼印の解説

北海道占冠村のキャラクターです。200W電気ごて仕様で製作致しました。
キャラクターのデザインの場合、製作するのに難しい部分が多々出てきますので、何度か線幅調整や確認の作業が必要になります。占冠は、北海道の中央部分に近い位置にあり富良野のそばに位置しています。私も何度か行った事があります。子供が小さい頃はよく、クラブメットサホロに泊まりがけで行きました。その途中、占冠も通り観光もしていました。又、冬にはツインタワーが有名だったトマムスキー場にも行った事がありますが、今は、経営者が変わって星野リゾートトマムになっています。星野リゾートに変わってからは行っていませんが、雲海テラスが有名で、よくテレビでも紹介されているので一度は行こうと思っています。話は変わりますが、今まで道内の色々な所を泊歩きましたが、クラブメットサホロが一番良かったと思います。クラブメットサホロに泊まるきっかけは、サリーマン時代に会社の社員旅行でよくクラブメットを使っていたからです。今でも一番記憶に残っているのがクラブメットヌメアで、ニューカレドニアに社員旅行で行ったときに泊まった所です。現地に到着したのが夜で、周りに人工的な明かりがなく、星がすごく良く見えて、この時、初めて南十字星とマゼラン星雲を見ました。料理、接客、イベント等も大満足でした。そんな思いがあったので北海道で唯一のクラブメットサホロに行きたかったのです。多少宿泊費は高めですがその分満足の出来るサービスでした。最初は秋の時期に試しに親子3人で1泊2日で行ったのですが、ちょうど時期が悪くテントウムシが大発生して大変でした。又1泊では楽しむことが出来ないほど内容が充実していましたので、2回目は4泊5日でテントウムシが出る少し前の時期に行きました。施設内のプールで泳いだり、親子で卓球をしたり、又、息子がパークゴルフにはまり、何度もパークゴルフをしました。それと空中ブランコの体験も楽しかったです。夜は施設内の専用ステージでショウがあるのですが、手品のショーを見ていると、舞台に親子3人で呼び上げられてショーに初めて親子で参加してよい思い出になりました。紙飛行機を作って飛距離を競争する大会があり、息子と二人で参加して2位になり景品をもらいました。もう一つの素晴らしいサービスが食事でした。クラブメットでは世界中の従業員が各地を回りますので、外国人のスタッフも沢山いますので、料理も各国の料理が集められており、珍しい料理や美味しい料理も沢山ありました。勿論、日本料理もありましたので、試しに豚丼を食べてみて、のちに帯広まで出かけて帯広の本場の豚丼と食べ比べましたが、サホロの方が美味しかった位です。世界中で宿泊サービスを展開しているので、食事の時のワインは無料ですし、飲んだことのない美味しいワインだったのも記憶に残っています。今は、高速道路が整備されてあまり時間がかからずに行けるので又一度行ってみたいと思います。

川嶋様の焼印

東京都の川嶋様ご依頼の焼印になります。同時に2本ご注文頂きました。ベーグルに使用する焼き印で、大きさが小さく、細かな部分ありましたので調整が大変でした。電気ごて仕様で製作です。ベーグルは私も好きでたまに食べますが、どんなパンなのかわかりませんでした。ベーグルとは東欧系ユダヤ人が食べていたパンの種類で、小麦粉から作られた生地を良く練って、粘土で紐を作る時のように掌で丸めて丸い棒状にしてから、両端を合わせて輪のような状態にして、その後発酵させて茹でてからオーブンで焼いて作るそうです。内側が柔らかくてもっちりとしていて外側がカリッとしている食感は、茹でてから焼く事により出来るのですね。ベーグルを持った時にずっしりとして重く感じるのも、茹でる事により水分を適度に含むことでできる事がわかりました。色々とベーグルの起源とされるものがあるそうですが1683年にウイーンのユダヤ人のパン屋さんによるものとの説が有力だそうです。ベーグルという名前ですが、イディッシュ語という言語の「円形のパン」を意味するbugelからきているとの事です。イディッシュ語とはドイツ語の方言の一つで、ヘブライ語やスラブ語の単語も含まれていて、そのイディッシュの意味は、イディッというユダヤ人を表す言葉とシュという「~語」を意味する言葉がくっついているので、ユダヤドイツ語ともいわれるようです。実はベーグルににたようなパンは世界各地にあるようで、ロシアではブブリク、ウクライナではブブルゥーク、ポーランドのオブヴァージャネック、ブルガリアのケヴレツィ等で、どれも起源にユダヤ人が関係しているそうです。

川嶋様焼印の解説

左の写真は、ベーグルに押すために製作致しました焼き印です。150W電気ごて仕様で彫りの深さを4ミリにしております。変わって右の写真は、80W仕様の電気ごて式焼き印です。4ミリ彫りですが、小さいので押すのが難しいと思います。

あまの屋様の焼印

山梨県のあまの屋様のご依頼の焼き印になります。150W電気ごて仕様での製作です。焼き印の大きさから100Wの電気ごてでもギリギリ大丈夫そうでしたが、数を押すとのことで150W仕様にしました。あまの屋様は、富士吉田の富士スバルラインの五合目で営業しているパン屋さんで富士山の形をした富士山メロンパンが有名です。赤いパッケージに富士山メロンパンが3個入ったものはお土産として人気が高く売り切れもでるそうです。又、富士山焼という焼印を押した大判焼や富士山麓のもろこし、じゃがバターも人気があります。

あまの屋様焼印
あまの屋様の焼印画像

あまの屋様焼印の解説

有名な旅行代理店のロゴの焼印です。30ミリ以内の大きさで作りたかったそうですが、デザイン的に製作できない細かな部分が出てきますので、40ミリに変更になりました。

トイレのロッコロ様の焼印

お客様から直接、お送り頂きました写真を中心にご紹介させて頂きます。今回のお客様は滋賀県にお住まいの「トイレのロッコロ」様です。この方は、ご自分の商品の丸棒のコバに焼印を押すために自作の焼印押し機を作り写真を送って頂きました。なかなかのアイデアマンで感心致しました。

製作しましたロッコロ様の焼印

焼印は30ミリの小さなもので、木材のコバに押すとの事でしたので最初のうちは、難しいとお伝えしましたが熱意に負けて製作いたしました。150W電気ごて仕様での製作です。

ロッコロ様焼印
ロッコロ様の焼印画像

上の写真は出来上がりましたロッコロ様の焼印を厚紙に試し押しした時のものです。木のコバに押したいとの事でしたので、大きめの150W電気ごてをつけましたので紙に押すには熱量が多すぎたようです。コバ部分は年輪がある関係から焼けにくくなり普通の製材された板に押すよりも、熱容量が必要になります。

実際にお送り頂きました写真です。

ロッコロ様写真1
ロッコロ様機械の写真

上の写真がロッコロさんが製作致しました。丸棒のコバに焼印を押す為の機械の全体像です。電気ごてを固定して棒材をガイドから差し込んで使います。
普段、焼印を作っている私の考えで、木の丸棒のコバ部分に焼印を押すのは難しいと答えましたが、それはメタルアートで作る焼印を普段から見ている結果、一方向からしか考えられなくなった結果のようで、今回ロッコロ様から送られた写真を見て頭の固い自分にない柔軟な発想でコバに焼印を押そうと考えていた事に驚きました。長い棒の両端のコバ部分に焼印を綺麗に押すと考えると私には、棒を固定して焼印の位置を調整して押すという思いしか浮かびませんでしたので、最初に御見積頂いた時点で難しいですとお答えしてしまいましたが、その時点でロッコロ様は、今回の焼印押機の構想を考えていたそうで、私が綺麗にコバに押すのは難しいと説明したのを全部聞いても作りたいと言っていた意味がこの写真をみて初めてわかりました。人それぞれのアイデアの違いは偉大だと思いました。そんなロッコロさんも最初はレーザー加工機で焼き付ける予定で試してみたらしいのですが、焼きつけの時間とコストを考えるとレーザー加工機では採算が取れないのでどうにかして焼印で上手く押せないかと思い考えた末に思い付いたそうです。昔から言われるとおりに「必要は発明の母なり」ですね。

ロッコロ様写真2
ロッコロ様写真持ち手部分

上の写真は、手で持った丸棒をガイド部分に差し込んで焼印を押している写真です。電気ごてを固定して、丸棒を動かして使うところには、感心致しました。
木の丸棒がいつも同じ位置に来るようにステンレス製の絞り加工の部材を作ったのもすごいと思います。ご自分で製作したと聞きましたので何でもできる方だと感心しました。塩ビパイプを手前につけて手のガイドとして使っている部分や安全性を考えて電気ごての回りに金属板で出来た輪を配置してガードしている所も工夫されており驚くかぎりです。このアイデアをお借りして焼印スタンドに変わる新しい焼印押機を考えてみたいと思います。丸棒のコバ専門のスタンドで丸棒の径に合わせたアダプターを取り揃えて、電気ごてを微調整できるような仕組みを加えれば今までにない焼印スタンドが出来ると思います。又、丸棒の径に合わせたアダプターを作るのではなく、カメラの絞りのような機構を取り入れて径を自由に調整できる仕組みを作るのも良いかもしれません。別の方法で丸棒の位置を変える方法として、旋盤に使われる固定振れ止めのような器具を改良して、固定振れ止めの棒で抑える部分をローラーにして2か所設置すれば、難しい絞りのような機構を使わなくても径のサイズに自由に合わせることが出来るかとも思います。実際に今、何種類かの試作を考えていますので近いうちにデビューできれば良いと思っています。

ロッコロ様写真3
ロッコロ様の丸棒と印面部分の写真

固定した焼印部分にガイド穴を通った丸棒のコバが位置合わせされて押される状態です。これなら押す位置がずれないで能率よく押せると思います。

ロッコロ様写真4
丸棒に押印した写真

丸棒のコバ部分に焼印を押した丸棒の写真です。上手に押せていると思います。

今回の写真をお送り頂き色々と参考になる事がありました。今まで焼印を動かして押すことを考えていましたので、逆に焼印を固定して、押す品物を動かす発想はありませんでした。又、ご丁寧に写真をお送り頂き感謝致しております。
皆様方のご意見や要望等ありましたら是非お寄せ下さい。色々な人の意見や要望から自分ではわからなかった問題を発見したり、新しいアイデアを思いつくことが多々あり、少しでも使いやすい良い商品開発に向けての励みになりますので、よろしくお願い致します。