2019ちよだ猫祭りの焼印

今年もちよだ猫祭りの時期になりました。2019年は2月16日と2月17日の両日に行われます。ちなみに「ちよだ猫祭り」は主催、一般財団法人ちよだニャンとなる会で、共催が千代田区、スローガンが「観る・楽しむ・体験する・味わう 猫まつりがもたらす人と猫の幸せ♪」となっています。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、千代田区は、日本で初めて猫の殺処分ゼロを実施している自治体で、行政とボランテイアが共同で飼い主のいない猫の問題に取り組んでいます。
イベントボランティアも募集していますので、猫好きの方は参加されても良いと思います。只、会場に、犬や猫の動物を連れて入れませんし、猫まつりとはいい、会場警備の関係から猫のぬいぐるみを着ての来場はできません。入場は無料ですが有料のイベントも行われます。場所は千代田区役所(地下鉄九段下駅下車)の1階と4階で行われます。

2019猫祭り
2019猫祭りの画像

猫祭りと焼印

今回のご注文で猫祭りの焼印を作るのは三度目になりました。あるお菓子屋さんからの注文ですので、基本的にはお菓子に押す為の焼印になり、直火式焼印で持ち手の柄の部分を90度曲げた仕様になります。今回、頂戴いたしました焼印用のデータは次のようなものでした。

焼印の製作過程

猫祭り焼印データ
猫祭りの焼印用データです。

上の写真を見てもらうとわかりますが、猫祭りの公式HPに出てくる猫と同じ画像です。赤丸部分が55ミリで、この大きさでの製作希望ということでしたが、実際に焼印を製作するとなると細すぎてうまく出ない線が出てきそうなので、なるべくデザインを変えないように全体的に線を太くする方法で補正してお客様に確認をとりました。

猫祭り焼印補正
猫祭りの焼印画像を補正

上の写真の左側がお客様から頂戴した時の画像で、右側が焼印として製作出来るように線幅を調整したあとの画像になります。メタルアートでは、鋳造で焼印を作っているために溶かした金属を型にきちんと流す為には、0.5ミリ以上の幅が必要になります。(細い線が一部分だったりする場合には、0.2~0.3ミリでも製作出来る場合があります。又、溶かした金属が流れやすいデザインの場合には、細くても製作可能な場合があります。)デザイン補正後に了解を得ましたのでこのデザインで製作する事になりました。今回の焼印、お菓子に押す為の仕様なので、印面の彫は5ミリの深彫にしました。実は、印面を深彫にするとその分細い部分を作りにくくなりますので、通常の3ミリ彫の焼印でしたら、線の太さを上の画像の左と右の中間あたりでも製作することが出来たと思います。それと今回は、お菓子屋さんからの希望で柄を90度曲げる仕様の直火式にしましたが、焼印の印面の大きさが30ミリ前後であれば柄を曲げた直火式焼印も扱いやすいのですが大きめの印面の場合には、その分、位置決めと均一に押すのが難しくなるので、柄を真っすぐにした直火式焼印の方が押しやすくなります。

猫祭り焼印押印
猫祭り焼印を押した画像

上の写真は出来上がった猫祭りの焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。製作前にサイズ変更があり縦を60ミリに5ミリ大きくしての製作になりました。線を太くしたことにより、首に巻いたマフラーの重なり部分の余白が狭くなったために、この部分を綺麗に押すのは難しくなりました。試し押しは、厚紙を使用しましたので、平らな板の上に置いて押しましたので綺麗に出ていますが、お菓子の場合、表面が凸凹している為に、その分綺麗に押すには熟練の技が必要になってくると思います。

猫祭りの日程

二日間にわたり行われるちよだ猫祭りですが、趣向を凝らした色々なイベントが組まれていますのでご紹介いたしたいと思います。1階の会場はイベントスペースとアートスペースとして行われる内容が違います。又、4階スペースでも子供ワークショップや猫の譲渡会が行われます。どちらの会場も日程と時間が決まっていますので行かれる方は、確認をしておいた方が良いと思います。

2/16日 1階イベントスペース(入場無料)
1階のイベントスペースでは、11時10分から11時45分までボサノバオープニングライブが行われ、西澤沙苗さんがボーカルとギター、飯島ゆかりさんがパーカッションを演奏します。
続いて12:00より、12:30分まで赤坂動物病院院長の柴内晶子先生が講師となって行われる「命の教育・猫と仲良くなろう!ふれあい教室」が開催されます。この教室、参加者は、抽選で選ばれた猫アレルギーのない、小学生とそのご家族のみとなっていますので、ご注意ください。
13:00~13:50分までは、「獣医さんになりたい!子供達の職業体験」が行われますがこのイベントも小学生対象になっています。その後、17時まで行われる3つの行事(猫の殺処分ゼロ8年目「千代田モデル」を語る、戦火を超えて~人と伴侶動物のきずな、飼い主様「もしも」の時とペットのお話)は対象年齢等ありませんのでどなたでも参加できます。

2/17日 1階イベントスペース(入場無料)
10:15分から、11:00までは、保護猫と暮らす~ ぐっぴーくまおトークショーが行われ、11:15分から11:45分までは、漫画家 斉藤倫先生・横槍メンゴ先生 トークショー、12:00~12:45分までは、バイオリンと歌とピアノの猫のコンサートがあり、13:00~13:45分までは、猫落語、14:10分~14:35分までは、山田稔明 チャリティミニライブ、14:45分~15:10分までは、近藤研二 チャリティミニライブ、15:20分~15:45分までは、むぎ(猫)チャリティミニライブ、15:45分~16:00までは、山田稔明 + 近藤研二 + むぎ(猫)セッション、と分刻みでトークショーやコンサートが行われます。

2/16日 1階アートスペース(有料の所もあり)
12:30分から佐藤法雪先生「リアル猫ヘッドアートプロジェクト」が行われますが入場料500円がかかります。このコーナーではリアル猫ヘットをかぶっての撮影ができますので、皆さんも猫?になってみてはいかがですか?又、定員30名となっていて人気の高いイベントですので、早めに行って整理券をもらうようにした方が良いそうです。1階アートスペースで11:00~18:00まで無料展示の佐藤法雪と猫科生徒作品展も行われています。

2/17日 1階アートスペース(有料の所もあり)
2/16日と同じ内容でイベントが引き続き行われます。

最後に

ペットというよりは、家族の一員として動物を飼う人が増えている反面、動物を処分しなければならない件数も増えています。動物達を、同じ時を生きる仲間としてみて、お互いによりよく暮らせる環境作りをしていこうとするイベントはこれからも必要になってくると思います。私も、昔、犬を飼っていましたので、動物との触れ合いの大切さや別れのつらさも実感していますので、このようなイベントがこれからも増えてほしいと思っています。