温泉の焼印

温泉関係の焼印を製作

温泉に関係した焼印の注文も結構あります。温泉で使う桶等の備品に焼印を押す場合と、温泉手形という入場券を木で作り、焼印を押して販売するという形式が多くなってきていて、いくつかの温泉が共同で共通の温泉手形を作り、相乗効果で集客の増加を狙ったり、入湯記念のお土産にもなるということで人気が出ています。又、最近、近郊型の大型入浴施設も多くなり、差別化戦略の一環としての焼印の活用もあります。ここでは、昔からの温泉地としての場所は、地方別の温泉焼印として掲載し、それ以外はその他として掲載していきます。

地方別の温泉焼印

各地方の特色を表したデザインの焼印が多く、大きなものから小さなものまであり見ていても楽しくなるデザインの焼印もあります。中には私も行ったことのある温泉もありますし、是非一度行きたいと思っている温泉もあります。何も考えずに、のんびりと湯治出来たら最高と考えつつ掲載します。

北海道

北海道の温泉からということでユーパロの湯と銀婚湯をあげます。北海道も九州と並ぶ温泉地で、有名な温泉地だけで、登別温泉や定山渓温泉、ニセコ温泉、私の地元の小樽朝里温泉等、数えきれないくらいあります。

写真左は、夕張市にありますユーパロの湯の焼印画像です。私の子供が小さな頃に、戦隊モノのショーとパックになったツアーがありましたので、その時にユーパロの湯にも入ってきました。夕張は、昔、石炭で栄えた町で、当時の炭鉱の様子を展示していた記念館もあり、炭鉱の坑道をそのまま展示場にしていたので、迫力があって魅了されました。夕張市が債務超過で破綻してから、それらの観光記念館は閉館しましたので、今は見られないのが残念です。
学生時代には、夕張マウントレーシー国際スキー場に何度か行っていましたので尚更です。
写真左から2つ目は、北海道二海郡八雲町上の湯にあります銀婚湯の焼印画像です。銀婚湯とは、変わった名前ですが、創業者が温泉を掘り当てた日が大正天皇の銀婚の日だったので、銀婚湯と命名したそうです。残念ながら秘湯の湯温泉ランキングには上位入賞しませんでしたが、大自然の中に佇む温泉施設にはきっと満足頂けると思います。5000坪を超える敷地には5つの露天風呂があり、その中の一番人気の露天風呂は、「トチニの湯」という貸切露天風呂で、敷地内の庭園を通ってケヤキ並木をぬけ川にかかった吊り橋を渡って行きますが、その過程も大自然の中の露天風呂を独り占めできる雰囲気があり、人気の元にもなっています。
「トチニの湯」だけは、本館と源泉が違い、毎分12リットルと多くない湯量ですが100%源泉かけ流しになっています。
右から2番目は、ニセコの昆布温泉郷にあります甘露の森の焼印です。私も行ったことがあります。ニセコでたまにペイントボールを撃ち合って楽しんだり、ラフティングも好きで、何度かやったことがあります。小樽からニセコまで行って遊びますと、帰りにはクタクタになりますので、一晩泊まってから帰ってくることになります。日帰りの予定で遊んでいて、帰るのが疲れて大変になった事があり、宿泊先を探しましたが、どこもいっぱいで困っていたとき、甘露の森でキャンセルが出て泊まることができました。只、普段利用する安宿と違いまして、結構な金額を払って泊まることになった記憶が今でも残っています。温泉も良かったですし、料理も良かったので、高い宿賃を払っただけの事はありましたが。
ニセコは、色々な種類の温泉が点在していて、お湯の色の違いや効能の違いで温泉を選ぶことも出来ます。小さい頃は、湯治でニセコの温泉に長期滞在したこともあり、その時は、大自然の中、昆虫採集を楽しんだ記憶があります。今は、冬にスキーで訪れる事もあり、外国人にも人気があるパウダースノーのゲレンデで楽しく滑って、そのあと温泉につかり、夜は友人と飲み歩くという行動パターンになっています。意外と知られていませんがニセコとその周辺には美味しいお蕎麦屋さんが沢山あります。近くの羊蹄山からの湧き水でそばを打つ名店もありますので蕎麦屋めぐりをするのもニセコの楽しみの一つになっています。私の秋のお勧めは、ニセコパノラマラインで見る紅葉です。ニセコの雄大な山々と美しい紅葉のコントラストは言葉を失います。今では病みつきになり、毎年紅葉を見に行きます。
一番右は、夕張にありますユンニの湯の焼印です。残念ながらユンニの湯には行った事はありませんが、お湯が薄いコーヒーのような茶色で、(地下深くにある泥炭地帯をお湯が通ってきて色がつくそうです。そういえば夕張は、昔、炭鉱があったことで有名でしたので納得できます。)、ナトリウム炭酸水素塩、塩化物泉という泉質で、神経痛や関節炎にも効くそうです。近くには、英国風庭園のユニガーデンもあり、札幌から無料送迎バスで1時間20分で着くそうなので、そのうちに一度は行きたいと思っています。

 

玉乃湯温泉焼印
玉乃湯温泉の焼印画像

上の写真は、登別にあります登別温泉滝の湯別館の玉乃湯様の焼印画像2種類になります。左は枠のある方で、桶や木製品に使用する為のもので、右は、温泉饅頭に使用する枠のないタイプです。玉乃湯様のお湯は、乳白色でゆで卵のようなにおいのする硫黄泉と呼ばれるタイプで、温泉水1kg中に2mg以上の硫黄成分を含んでいます。温泉の効用は、毛細血管や細動脈を拡張して血液の循環を良くし心臓病や高血圧症、慢性の関節炎、皮膚病、湿疹、りゅうまちやしもやけ等に効果があります。又、大浴場とは別に露天ぶろ付きの家族風呂もありますのでプライベートでも使用できます。館内にはオープンキッチン作りの囲炉裏処や茶室付きの寄合処、おみやげ処等があり、地場産の旬の食材を使った会席料理を囲炉裏の炭火焼きで堪能できます。又、外にでると色々なお土産屋さんも沢山あり、登別温泉のシンボルの鬼に関する「鬼みやげ」は有名で、鬼の金棒をあしらったねがいがかなう棒、招き鬼が商売繁盛に導く和タペストリー、鬼の文房具等があり、有名な登別熊牧場もあります。アウトドア派の方には、「ガイドと歩く地獄ツアー」に参加して遡上する鮭の川を見たり、登別温泉地獄めぐりで、噴煙が湧き出す地獄谷をめぐったり登別の原始林を歩くことも出来ます。近くには登別伊達時代村や登別マリンパークニクス等の観光施設も沢山ありますので、子供連れでも楽しむことが出来ます。冬には、近くにサンライバスキー場がありスキーもできますし、登別オフロードパークではスノーモービルで巡る銀世界も楽しめます。夜には、少し足を延ばして室蘭までいけば、「日本6大工場夜景」を楽しむナイトクルージングで幻想的な光景を見たり、ライトアップされた白鳥大橋も楽しめます。

東北地方

続いて東北地方の温泉の焼印につきまして紹介していきます。

上の4枚の写真は東北地方の温泉の焼印画像です。一番左は青森県にあるの浅虫温泉の画像で、浅虫温泉の歴史は古く、平安時代に発見され、最初は布を作る原料の麻を蒸すためだけに使われていたので、麻蒸温泉と書かれていたそうですが、1190年に円光太師が訪れた際、温泉の湯を飲んでいる傷ついた鹿をみて、入浴を村人に進め、いつしか浅虫温泉という名に変わったそうです。現在は、辰巳館、旅館小川、南部屋.海扇閣、宿屋つばき、ホテル秋田屋、浅虫さくら観光ホテル、旅館柳の湯、椿館、すみれ荘、割烹旅館さつき、鶴の湯の11の旅館があり又近くには水族館や道の駅、海づり公園などの観光施設もありますので旅行客で賑わっています。
左から2番目は津軽3箇所の温泉めぐり用の温泉手形を作る為に押す焼印ですが、弘前の印鑑屋さんからの注文で印鑑屋さんに収めたものなので詳しい事はわかりません。すみません。
左から3つ目の温泉手形は、八幡平ロイヤルホテル様が発行した松川温泉、藤七温泉、後生掛温泉の3つの温泉共通の温泉手形の焼印です。
松川温泉のある八幡平近郊には、1719年の岩手山噴火によりできた黒っぽい岩石が長さ3km、幅1kmにわたって扇形に広がる焼走り溶岩流という国の天然記念物があり、温泉が出るところ地熱もあるので、松川地熱発電所という施設も見学できます。又、日本100名水の一つ金澤清水では、1日10tの清らかな水が湧き出す姿を眺めたり、冬は近くにある2つのスキー場で遊ぶこともできます。
藤七温泉(とうしちおんせんと読むそうです。)は標高1400mの高地にある東北地方で1番高いところにある温泉で、彩雲荘という旅館1件で営業しており、珍しい高山植物を見ることもできますし、高地ならではの、露天風呂からの日の出も楽しめます。名前の由来は木こりの藤七という人が発見したことからきています。
後生掛温泉は、昔からの有名な湯治場で200名を収容できる5棟の建物からなる湯治村があり、木箱に首だけ出して入る箱蒸し風呂や気泡の湧き出る火山風呂、美容に効果がある泥風呂、神経痛の湯、サウナ風呂、打たせ湯、露天風呂と7つの温泉浴が楽しめます。
右の写真は、福島県にありますヤーコン村天栄の温泉手形の印影です。ヤーコンでなんだろう?と思い調べましたら、サツマイモに似た植物で中南米のアンデス高地原産の野菜だとわかりました。今では結構メジャーな野菜のようですが、普段料理をしない私にはわかりませんでした。オリゴ糖が豊富で、赤ワインと同じくらいのポリフェノールを含む栄養価の高い食品だそうです。温泉手形の使い道については聞きませんでしたので、詳しい事はわかりませんが、何かのイベントで使われたようです。

関東、関西地方

案外と関東周辺からは、温泉手形の注文が少なく思って調べましたら郊外型のスパからいくつか注文が来ていましたが、都市部ですと代金の精算が、自動販売機で行うために焼印の出番がないようです。又、温泉自体の数も少ないことも原因かもしれませんが。

左の写真は千葉県九十九里浜にあります蓮沼ガーデンハウスマリーノ様の焼印です。泉質はラジウム温泉で、元になるラドンからでますラドンガスが呼吸をすることで肺から取り込まれ血行が良くなることで体を温めるそうです。余談ですが昔、ウルトラQかウルトラマンかは忘れましたが、怪獣ラドンが出てきたのを思い出してしまいました。
右の写真は、兵庫県香美町にあります温泉保養館おじろん様の焼印です。
露天風呂やサウナ等の色々な泉種が楽しめますし、名物の但馬牛を食べながらゆったりとしたひと時を過ごしたいですね。

九州地方

温泉地帯の九州からの焼印の製作以来はやっぱり多いようです。

左の2つは小浜温泉の温泉手形のオモテ面と裏面になります。小浜温泉は、九州雲仙市小浜町にある温泉街で25件程の旅館やホテルがあります。温泉成分はナトリウム塩化物泉で、湯量も湧出する温泉の温度も高く、湯温は105℃、1日に15000トン湧き出る湯の残り湯は、小浜温泉バイナリー発電所に利用され210kWの電力に生まれ変わっています。又日本一長い足湯の「ほっとふっと105」は観光客にも大人気です。
右の写真は、直接の温泉ではありませんが、イベントとして温泉を活用している行事のもので、長崎県の波佐見町にあります古い製陶所の跡地をギャラリーにして九州出身の木工作家さんが杉をテーマにした大小さまざまな木工品を展示して佐賀にあります武雄温泉さんと嬉野温泉さんが協賛して杉で作った木製の玉を湯舟に浮かべた杉玉温泉をだしたり、杉で作った屋台で天然酵母ピザを売ったりと色々な行事盛りだくさんのイベントの焼印です。

上の3枚の写真は左から、熊本県阿蘇にあります黒川温泉で、湯治場としても有名です。中央の写真は、宮崎県西米良温泉ゆたーとの温泉手形で、下の方に有効期限を書けるようになっています。右の写真は、南阿蘇温泉の焼印です。九州は火山が多く温泉もたくさんありますので、温泉からの焼印製作以来も多い県です。