焼印果物ミニ編

量販用にミニ焼印で果物シリーズを作る事にしました。販売価格を出来るだけ抑えて皆さんに実際に焼印に触れてほしいと思い、ミニ焼印専門の鋳造用リングを自作して直径52ミリ×高さ133ミリの鋳造リングで、3個づつの印面を6段、合計18個鋳造できるように設計しました。当面は楽天ラクマとヤフーオークションでの販売を予定しています。

果物焼印集合
果物ミニ焼印12種類

上の写真は今回、製作しました果物ミニ焼印の印面12種類を集めたものです。上段左からブドウ、バナナ、パイナップル、サクランボ、栗、スイカ、下段の左から苺、ミカン、メロン、柿、リンゴ、梨になります。いずれも長辺を15ミリ以内としてデザインしました。

果物ミニ焼印の蝋型作り

ミニ焼印を作るのあたって写真とイラストをいくつか集めて比べて、15ミリの大きさでも綺麗に押せる焼印を目指してデザインを作りました。なるべくシンプルで何を表しているかを訴求できるように何度も試作しました。

製作デザインと配置

出来上がった果物焼印のデザインを、実際に作る時の効率アップと作業性を良くするための6個ずつ2つのグループに分けて原型を切削して、コピー用のゴム型を作る事にしました。

果物焼印グループ1
果物焼印グループ1の画像

上の画像は、グループ1として選んだ6種類の果物焼印のデザインです。蝋型を作る時に、溶かしたロウを型に入れて真空ポンプで脱泡する作業があるのですが、その時の能率アップと作業のし易さを考えて6個という個数にしました。

 

果物焼印グループ2
果物焼印グループ2の画像

グループ2の6種類のデザインも出来ましたので両方の原型を作りましたが、ゴム型ととる時に、作る回数が多そうなものと少なそうなものに分けて順番を変えました。

上の写真は出来上がったゴム型と原型を並べてみた画像です。このゴム型よりコピー用の蝋型を作り鋳造にかかります。

果物焼印作り

出来上がった果物ミニ焼印の蝋型を使い焼印にするまでの工程を説明します。作る焼印は直火式の仕様で、安い焼印として紹介していますものと同じ柄を使います。

焼印蝋型ツリーと鋳造

専用に作った穴あき鋳造リングを使い今回は1本のリングで12個の焼印を鋳造できるように蝋型のツリーを組んでいきます。最大18個までつける事が可能ですが今回の果物焼印12個1セットなので初回は12個にしました。

果物焼印ツリー
果物焼印の蝋型ツリー

写真は12個のツリーを組んだ果物焼印の蝋型です。緑色部分は、インジェクションワックスと呼ばれるコピーを取る為のワックスで出来ています。

鋳造リングをのせる
ゴム型に鋳造リングをのせる

上の写真は果物焼印のツリーに鋳造用の自作リングを載せた時の画像です。この後、リングの上から石膏を流し込んで固めて鋳造用の鋳型を作り、その鋳型を電気炉で加熱して脱ロウ、焼成してから、吸引鋳造機にセットして、溶かした真鍮を注ぎ込んで鋳造を行います。

鋳造後のリング
鋳造後のリングの写真

上の黒っぽくなったリングの写真は鋳造を終えた時の鋳造リングの様子です。リングごと焼くのでステンレス製の鋳造リングも黒い被膜がつきます。上の方が少し黄色くなっているのは、真空ポンプのオイルがついた為です。

鋳造後のリング裏側
鋳造リングを裏側から見た画像

上の写真は、実際に鋳造する時と同じようにリングのツバ側から見たものです。中心部分の黄色かかったものが真鍮の地金でこの部分から溶かした真鍮を流し込んでいます。この状態ではまだ鋳造リングが熱いので、冷たい水に漬けて急冷して石膏を取り除きます。

鋳造後の果物焼印
鋳造を終えたばかりの果物焼印

急冷して取り出した果物焼印のツリーです。白く見えるのは、残った石膏で、黒く見える部分は、高温の金属が流れ込んで出来た酸化被膜です。この後、1個ずつ切り取ってから穴を開けてタップで雌ネジを切れば焼印の印面が出来ます。

切り取り後のツリー
焼印を切り取った後のツリー

上の写真は、焼印の印面部分を切り取ったあとです。ツリーと呼ばれように木の枝が出ているように見えます。切り取った残りのツリーは洗浄後、再び地金として使います。

出来上がった果物焼印紹介

完成した果物焼印をそれぞれ色々なものに押して見た画像と共にご紹介していきます。尚、今回は、印面が小さいので、直火式焼印を加熱するのに、アルコールランプを使用してみました。紹介する順番は一番上の画像の通りにしていきます。

アルコールランプで焼印
アルコールランプで焼印を炙る

アルコールランプはススが出ないので比較的焼印を汚さずに加熱することが出来ます。ガスバーナーに比べると火力は弱いのですが小さなミニ焼印にはちょうど良い火力と便利性を供えています。

焼印ミニぶどうの紹介

最初にミニぶどうの焼印を紹介します。この焼印は果物ミニ焼印のなかで一番デザインが複雑で15ミリの大きさで綺麗に押せるかどうか不安でした。

ぶどう焼印全景
ぶどう焼印の全体写真

上の写真は、組みあがった焼印ミニぶどうの全体写真です。長さは17cm程で印面の高さ15ミリ、焼印の印面の彫の深さは5ミリの深彫りにしています。

ぶどう焼印を紙へ
紙にぶどう焼印を押す

上記の写真は、厚紙にミニぶどうの焼印を押した時の画像です。アルコールランプで20秒程温めた後に、最初に厚紙に押して、それからベニア板、暗緑色の革、薄い茶色の革、濃い茶色の革と余熱で連続して押しました。順番は、一番焼けにくい紙を最初に、うすく押したい濃い茶色の革を最後にしました。
厚紙にミニぶどう焼印を押した完走はぶどうの粒が変色してしまうのではないかと思いましたが以外に変色せずに綺麗に押せました。

ぶどう焼印をベニア板に
ベニア板にぶどう焼印を押す

上の写真は続けてベニア板にミニぶどう焼印を押した画像です。厚紙に押してからすぐに押しましたので木に押すには焼印の温度が少し高すぎたようです。もう少し冷ましてから押せばもっと綺麗に押せたと思います。

上の3枚の写真は左から暗緑色の革に焼印を押した画像、中央は薄い茶色の革に焼印を押した画像、右は濃い茶色の革に焼印を押した画像と3種類の色の違う革に同じ焼印を押して焼印の押し具合を比べたものです。写真のピントが少し甘くなってしましたが違いがよくわかると思います。革は比較的、明るい色の方が綺麗に押せますが、どうゆう訳か白い色の革には焼印を綺麗に押すことが出来ません。続いて卵焼きと豚肉に焼印を押した画像を紹介します。

ぶどう焼印を卵焼きへ
ぶどう焼印を卵焼きに押しました。

写真は、卵焼きにミニぶどう焼印を押した画像です。卵焼きの場合、家庭で作ると凸凹ができてしまい上手く押すことが出来ませんが、市販の出汁巻の卵焼きならもっと綺麗に押すことが出来ると思います。

ぶどう焼印を豚肉へ
ぶどう焼印を豚肉に押しました。

今度は、豚の生姜焼きの赤身の部分にミニぶどう焼印を押して見ました。赤身部分は油分が少なく、適度な弾力性と密度がありますので、思ったより綺麗に押す事が出来ました。この時、焼印の印面を多少長く炙り、温度も高めにすると良いと思います。

焼印ミニバナナの紹介

次に、ぶどう焼印の場合となるべく同じ条件にしてミニバナナの焼印を押して見ます。焼印の印面のデザインによる押し具合の参考になればと思います。

バナナ焼印全景
バナナ焼印の全体写真

上の写真は焼印ミニバナナの全体画像です。印面の彫は5ミリ深彫りで全長は17cmになります。

バナナ焼印を紙へ
紙にバナナ焼印を押す

出来上がった焼印ミニバナナを厚紙に押した時の画像です。線でデザインが構成されているので小さい割には押しやすい焼印になっています。

バナナ焼印をベニア板に
ベニア板にバナナ焼印を押す

続けてベニア板に焼印ミニバナナを押しました。写真のピントが合わずに苦労しましたが、試し押しは綺麗出来ました。

ぶどうの時と同じ3色の革に焼印ミニバナナを押した画像です。それぞれに綺麗に押せていますが写真が上手く写りませんでした。

バナナ焼印を卵焼きへ
バナナ焼印を卵焼きに押しました。

卵焼きに焼印ミニバナナを押してみましたが、凹凸で線が途切れて綺麗に押せませんでした。卵焼きに綺麗に焼印を押すのは難しく押しやすい場所を探して丁寧に押す事が一番かと思います。

バナナ焼印を豚肉へ
バナナ焼印を豚肉に押しました。

上の写真は豚肉の生姜焼きの赤身の部分に焼印ミニバナナを押した時の画像です。肉の赤身は案外と綺麗に簡単に焼印が押せます。

焼印ミニパイナップルの紹介

私も大好きなパイナップルのミニ焼印も作りました。デザイン的に小さな焼印にするのが難しかったのですが、かなり単調なデザインにしてどうにか出来ました。

パイナップル焼印全景
パイナップル焼印の全体写真

高さ15ミリの焼印ミニパイナップルの全体像です。果実部分細かなデザインが出来ませんでしたので斜線を左右に2本ずつつけて終わりにしました。

パイナップル焼印を紙へ
紙にパイナップル焼印を押す

上の写真は厚紙に焼印ミニパイナップルを押した画像ですが、紙は案外と焦げにくく、高い温度でないと綺麗に押せませんので、今回のように少し低めの温度で押すと綺麗に印影がでます。

パイナップル焼印をベニア板に
ベニア板にパイナップル焼印を押す

ベニア板に押した写真ですが、ベニア板は思った以上に焦げやすいので、焼印の温度を十分に下げたつもりでも思った以上に黒くなってしまいました。

上の左の写真は暗緑色の革に焼印ミニパイナップルを押した時の画像です。革の色が暗い事と焼印がデザイン的に黒っぽい事からあまりうまく押せていません。
中央は薄茶色の革に、右は濃い茶色の革にそれぞれ押した画像ですがどちらもあまりよくはありません。

パイナップル焼印を卵焼きへ
パイナップル焼印を卵焼きに押しました。

続いて卵焼きに焼印ミニパイナップルを押して見ました。卵焼きの色が黄色なので、黒っぽいパイナップルの焼印は思った以上に綺麗に押せています。

パイナップル焼印を豚肉へ
パイナップル焼印を豚肉に押しました。

豚の生姜焼きにも押して見ましたが、果肉部分の線が細すぎてつぶれてしまっています。4個試し押しした部分の右側の2個は油が多い部分でしたので左側より色が薄くなりました。

焼印ミニさくらんぼの紹介

さくらんぼの実が2個連なったデザインのミニ焼印を作りました。線で構成されている割合が多いので小さい割には綺麗に押せる焼印だと思います。

さくらんぼ焼印全景
さくらんぼ焼印の全体写真

長径15ミリの焼印ミニさくらんぼの全体像です。焼印の印面は5ミリの深彫りで全長は≒17cmです。

さくらんぼ焼印を紙へ
紙にさくらんぼ焼印を押す

厚紙に焼印ミニさくらんぼを押した画像です。線が細い分綺麗に押しやすいのですが、その分、一方に力がはいるとその部分が太くなってしまいます。画像では焼印を押すときに右側に少し力が入りすぎてしまいました。

さくらんぼ焼印をベニア板に
ベニア板にさくらんぼ焼印を押す

続けてベニア板に押しました。このさくらんぼ焼印、台座部分が三角形に近いので押すときに注意しないと上の方に力が入りすぎて二股の軸のあたりが濃く出てしまいます。

上の3枚の写真は左から薄緑色、薄茶色、濃い茶色の革に焼印ミニさくらんぼを押した時の画像です。革は焼印を押した時に沈み込みがありますので、力を入れずに軽めに押した方が綺麗に押せます。

さくらんぼ焼印を卵焼きへ
さくらんぼ焼印を卵焼きに押しました。

卵焼きにさくらんぼ焼印を押して見ました。卵焼きの表面が凸凹しているわりに綺麗に押せているのは、線が細く線のみで構成されているデザインなので、その分印面の沈み込みがあるのが理由だと思います。

さくらんぼ焼印を豚肉へ
さくらんぼ焼印を豚肉に押しました。

次に豚肉の生姜焼きの赤身部分に押して見ました。表面が柔らかい為に力加減が難しく太めの印影になってしまいました。

焼印ミニ栗の紹介

小さな栗の焼印を作りました。焼印ミニ栗という名前にして販売しようと思っています。

栗焼印全景
栗焼印の全体写真

この焼印の仕様は今までと同じく5ミリの深彫りで全長17cmになっています。

栗焼印を紙へ
紙に栗焼印を押す

上の写真は出来上がった焼印ミニ栗を厚紙に押した時のものです。外形が丸に近いので思った以上に押しやすい焼印になっています。

栗焼印をベニア板に
ベニア板に栗焼印を押す

ベニア板に押して見ました。紙に押した時よりも全体的に線が太めになっているのは、紙よりもベニア板の方が焼けやすいので、その分印面のめり込みが多くなるためです。

上の写真は色が違う3種類の革にそれぞれ焼印ミニ栗を押した画像です。どうしても明るい色の方がよく見えます。

栗焼印を卵焼きへ
栗焼印を卵焼きに押しました。

卵焼きに押して見ました。デザイン的に表面が凸凹しているものには向かないようです。

栗焼印を豚肉へ
栗焼印を豚肉に押しました。

生姜焼きの豚肉の赤身部分に押しました。焼印を押すものに一般的に言える事ですが、表面が硬く平らな場合と多少凸凹していても弾力性がある場合には多少複雑な小さなデザインでも綺麗に押す事ができます。

焼印ミニスイカの紹介

スイカの焼印を作りました。15ミリの大きさではデザインするのが大変でしたがどうにかスイカに見えると思います。

スイカ焼印全景
スイカ焼印の全体写真

仕様は同じく5ミリ深彫りです。全長も17cmで同じです。印面サイズは縦で15mmになります。

スイカ焼印を紙へ
紙にスイカ焼印を押す

厚紙に焼印ミニスイカを押した時の画像です。押すときに少し加熱しすぎたようで周りまで変色してしまいました。

スイカ焼印をベニア板に
ベニア板にスイカ焼印を押す

続けてベニア板にスイカ焼印を押しました。普通、丸い焼印は押しやすいはずですが案外てこずりました。

薄緑、薄茶、濃い茶の革にそれぞれ焼印を押して見ました。明るい革も用意しておいた方がよさそうですね。

スイカ焼印を卵焼きへ
スイカ焼印を卵焼きに押しました。

次に卵焼きに同じ焼印ミニスイカを押して見ましたが全然うまく押せませんでした。私の押し方はどれも同じようにしているはずですがうまくいきませんでした。

スイカ焼印を豚肉へ
スイカ焼印を豚肉に押しました。

豚肉の生姜焼きの赤身に同じように押しましたが、他のデザインの焼印を押した時よりうまく押せませんでした。理由はハッキリしませんがデザイン的な問題なのかもしれません。

焼印ミニイチゴの紹介

果物の代表ともいうべきイチゴをデザインした焼印ミニイチゴを作りました。15ミリという大きさの制限内でイチゴに見えるように色々と工夫をしました。

イチゴ焼印全景
イチゴ焼印の全体写真

上の写真は焼印ミニイチゴの全体像です。印面は縦15mmで印面の彫の深さは5mmです。焼印の全長は≒17cmになります。

イチゴ焼印を紙へ
紙にイチゴ焼印を押す

厚紙に焼印ミニイチゴを押しました。紙は焼けにくいので温度を高めにしますので周りが変色する場合が多々あります。

イチゴ焼印をベニア板に
ベニア板にイチゴ焼印を押す

続いてベニア板に押しました。イチゴの外側部分をもう少し細い線にすればよかったと思います。

上の3枚の写真は左から暗緑の革、薄茶の革、濃い茶の革と焼印と革の色による違いを見比べるように並べた画像です。焼印は焦がして印影をつけますので、明るい色の方がはえますね。

イチゴ焼印を伊予柑へ
イチゴ焼印を伊予柑に押しました。

上の写真は、趣向を変えて果物に焼印を押して見たくなり、手元にありました伊予柑に押して見ました。思ったよりも綺麗に押せて驚きました。
又、伊予柑に焼印を押している動画をyoutubeにあげていますのでよろしければ見てください。(アルコールランプで直火式焼印を炙って押しています。)

焼印ミニミカンの紹介

果物シリーズの8弾として焼印ミニミカンを作りました。押しやすくするためのなるべくシンプルなデザインにしました。

ミカン焼印全景
ミカン焼印の全体写真

仕様は他の果物ミニ焼印と同じく5ミリの深彫りの印面で全長≒17cmで作っています。

ミカン焼印を紙へ
紙にミカン焼印を押す

上の写真は焼印ミニミカンを厚紙に押した時のものです。幅15ミリの小さな焼印の画像を綺麗に撮影するのは難しくピントがあまくなりすません。線で構成されたデザインなので大きさの割には比較的綺麗に押せます。

ミカン焼印をベニア板に
ベニア板にミカン焼印を押す

その後ベニア板に押しましたが、紙の時よりハッキリとした印影になっています。紙よりベニア板の方が明るい色をしている事で黒い輪郭が目立ったせいだと思います。

上の写真は出来上がった焼印ミニミカンを3種類の色の違う革に押した時の画像です。明るい色の方が印影は映えますが、濃い色の革でもしっかりと凹みが出来ていますので、透かしのような印象を受けます。

ミカン焼印を八朔へ
ミカン焼印を八朔に押しました。

手元に八朔もありましたので、八朔に焼印ミニミカンを押して見ました。心持、伊予柑に焼印を押したものより八朔に焼印を押したものの方が印影が綺麗に出ていると思います。これは、伊予柑と八朔の表面をよく見ると、八朔の方が凸凹が少なく固めな為だと思います。

焼印ミニメロンの紹介

メロンをデザインした焼印ミニメロンも作りました。メロンはデザインしにくかったので、マスクメロンのような格子を入れてみる事にしました。

メロン焼印全景
メロン焼印の全体写真

5ミリの深彫で格子柄を作りますと、鋳造後の埋没材(鋳造用石膏)を除去するのが大変になります。細い針状の工具で、隙間に詰まった埋没材を丁寧に取り除き洗浄します。

メロン焼印を紙へ
紙にメロン焼印を押す

出来上がった焼印ミニメロンを厚紙に押した時の画像です。すこしマンガチックに見るので、再度デザインを修正しようかと思っています。15ミリの大きさで表すとなると意外に難しい事がわかりました。

メロン焼印をベニア板に
ベニア板にメロン焼印を押す

続けてベニア板にも押しました。メロンの丸い部分と茎との隙間が狭く余白部分が上手くでていないので、隙間を少し広げた方が良いかもしれませんね。

焼印ミニメロンを3種類の色の違う革に押して見ました。私的には、よく見ないとわかりませんが右の濃い茶色に押したものが一番好きです。

メロン焼印を八朔へ
メロン焼印を八朔に押しました。

上の写真は焼印ミニメロンを八朔に押した時の画像です。果物には焼印押せるものと押せないものがありますが柑橘系は結構綺麗に押せます。

焼印ミニ柿の紹介

柿の焼印も作りました。市販用の焼印ミニ柿としては初めてですが、柿のダンボール製の外箱に押す焼印は何度か作った事があります。柿本体には焼印を押すことが出来ませんので、試し押しした事はありませんが、ふと、硬い渋柿だと押せるのではないと思いましたので、折を見て試してみたいと思います。

柿焼印全景
柿焼印の全体写真

上記は、完成した焼印ミニ柿の画像です。焼印の印面は5ミリ深彫りで全長≒17cmの仕様です。木柄は、木工旋盤での削り出し、棒部分は4ミリのステンレス棒を加工して作っています。ステンレスのダイス加工が大変だったので、一度、ステンレス棒の先端部分を焼なましてからテーパー加工してねじ切りをしました。

柿焼印を紙へ
紙に柿焼印を押す

厚紙に焼印ミニ柿を押した時の画像です。幅15ミリの直火式焼印としては完成度が高いと思います。

柿焼印をベニア板に
ベニア板に柿焼印を押す

次にベニア板に同じく押して見ました。紙に押した時より線が太目になっていますが、焦げやすいベニア板の場合、もう少し印面の温度が下がってから押せば線の太さも細くなったと思います。焼けやすい素材に焼印を押す場合には、印面の温度を低くすると線の幅が細めになり、高くすると太目になる傾向があります。

焼印ミニ柿を色の違う3種類の革に押して比べた写真です。焼印の押しやすさは3枚とも変わりませんでした。

柿焼印を八朔へ
柿焼印を八朔に押しました。

八朔に続けて2か所焼印を押して見ました。写真の上の方を先に押したので、印影の線が下より太くなっているのがわかると思います。上の方を押した時は、少し印面の温度が高めで、下の方の焼印を押した時が印面の適温だったと思われます。

焼印ミニ梨の紹介

洋梨をデザインした焼印ミニ梨を作りました。洋梨の場合、上の方を狭くすれば洋梨に見えるのでその分デザインの作成は楽でした。

梨焼印全景
梨焼印の全体写真

上の写真は焼印ミニ梨の全体像ですが、印面部分黒っぽくなっているのは、最初に写真を撮るのを忘れて、試し押し後に写真を撮ったためです。5ミリの深彫りの印面で全長≒17cmです。

梨焼印を紙へ
紙に梨焼印を押す

上の写真は厚紙に焼印ミニ梨を押した画像ですが、印面の温度が少し高すぎたせいか周りが放射熱で変色してしまいました。

梨焼印をベニア板に
ベニア板に梨焼印を押す

続いてベニア板に押して見ました。この時には、印面の温度が下がり丁度良い具合だったので綺麗に押すことが出来ました。

焼印ミニ梨を色の違う革に押し比べした画像です。焼印を押しやすい素材の革ですが、暗い色の革はやめた方が良いかもしれませんね。

梨焼印を伊予柑へ
梨焼印を伊予柑に押しました。

上の写真は焼印ミニ梨を伊予柑に押した時の画像です最初に上の方、続いて下の方を押しましたが、下の方の線が太くなっているのは、上の方を押した時に印影が薄かったので下の方を長めに押した事が原因です。

焼印ミニをせんべいに押しました。

おやつに食べていた南部せんべいが一枚残っていましたので、試し押しに押して見ました。ピーナッツの入った煎餅なので上手く押せるか不安でしたが載せてみました。

焼印ミニを煎餅へ1
焼印ミニを煎餅に押す1

南部せんべいの表面に焼印を押して見ました。上の方には、イチゴの焼印を2回続けて押しました。一回目はピーナッツの硬いところにあたってしまったのか印面がせんべいに当たらない部分がでましたので、隣にもう一度、ゆっくりと印面をあてて長く押したところイチゴだとわかる印影になりました。
その下にリンゴの焼印を押しましたが1回目は印面の温度が高すぎたせいか焦げた部分が多くなり二回目は、うまく印面が当たらない部分がでて綺麗に押せませんでした。

焼印ミニを煎餅へ2
焼印ミニを煎餅に押す2

今度は、表面が滑らかな南部せんべいの裏面に柿と梨の焼印を押して見ました。同じ焼印を連続して2回ずつ押しました。左側が最初の印影です。裏側は表面より押しやすくなれれば綺麗に押す事が出来ると思います。