焼印を作る為のデザイン

焼印用デザインについて!

焼印を作る場合に最初に出てくるのが、デザインをどのようにするかだと思います。お客様から頂くデザインも多種多様で、写真からの製作依頼や手書きの原稿
デザインが決まってなくて、電話で話しながら煮詰めていく事もあります。
どのような形でも、最終的に決まったデザインにしないと作れませんので、時間がかかっても納得できるものをご提案できるように心がけています。
入れる文字だけ決まっていてデザインは任せると言われる場合もありますが、その場合には、何種類かのデザインを提示させてもらいその中よりお選びいただくことにしています。
逆に、デザインは決まっていても、線が細そすぎたり、小さな文字があって焼印として押せないような場合にも、ご相談の上でデザインを変更する場合もあります。目安としましては、0.5ミリ以上の線の太さがあれば大体は製作できますが、黒い部分の中に細い白い線があるようなデザインの場合には、焼印をして作れても、綺麗に押せない場合も出てきますのでそのような場合も相談の上でデザインを修正しての製作になる場合があります。

写真や絵からの焼印製作

写真を直接送ってもらったり、添付ファイルで写真を送信して、そこから製作する場合があります。この場合、一番問題になるのが、カラー写真の場合で、焼印は白と黒でしか表現できないので、カラーの場合、どの部分を白や黒にするか判断出来ない場合があります。その場合には、お客様が、どのようなイメージを描いているかお聞きして、白と黒の判断をします。又、焼印は中間色で表現できないので、斜線を入れたり、ドットを入れたりして表す場合もあります。
白黒の写真の場合ですと、輪郭と塗りで中間色も表しますのでイメージと違ってきてやり直すことも多々あります。

写真からの焼印製作例

上の写真は実際の学校の校舎から焼印を作った時のものです。左は、学校の校舎の白黒のモザイク写真です。この写真から建物の特徴を表す部分をピックアップして赤い線でトレースしたものが中央の写真になります。中央の赤くトレースした線分で焼印を作り試し押しした写真が右の写真になります。写真からトレースして焼印をつくる場合には、作る焼印の大きさから、実際に押せそうな線の太さを割り出して、細かい部分がその線より太くなるように注意して特徴的な部分をトレースして印面用のデザインを作成します。この焼印は北海道陸別小学校の校舎のものです。

上の3枚の写真は、陸別小学校の校章の焼印を作る際の工程写真です。
左は、頂戴いたしました校章のカラー写真で、この写真から指定の大きさで出来るなるべく立体感のある単色の校章デザインを作ります。中央の写真は、赤い線で焼印のデザインになる部分をトレースしたものです。右の写真は、出来上がった焼印を試し押ししたものです。焼印は白黒2価でしか表現できないので、白と黒だけで、元のデザインになるべく近くなるように工夫しながらデザインを決めていきます。

絵からの焼印製作

次に絵からデザインをおこして焼印を作る場合のご紹介をいたします。絵の場合も写真と同じ方法で作りますが、写真よりは、中間色が少ないのでその分楽です
作る焼印の大きさを加味して、綺麗に押せるようにデザインするのは難しく、何度かやり直すこともあります。

上の画像は、2枚1組です。一番左は、焼印のデザインとして頂戴したカラーの絵で作る焼印の大きさから年輪部分は間引きして3本にしました。又、Nの文字と木の繋がった部分の中間色も表現できないので、輪郭線で表して、木から少し離して文字を配置しました。下の文字部分も焼印の大きさからいくと、大きくしないとつぶれてしまうので幅を大きくして製作しました。
右から2番目は、白黒のデザイン画です。焼印のサイズとしては、大きい部類に入りますが、左の葉の斜線の部分うまく出ないと思ったので、塗りつぶしでの製作としました。デザイン通りの焼印にすることが難しい場合も多く、何度も試行錯誤を繰り返して焼印を作るので、場合によっては納期が多少伸びる事もあります。

上の一番左の画像は、焼印の原画になったカラー画像です。焼印にすると表せるサイズに限界がありますので、携帯電話の中の防水という文字は削除して浮かべてあるみかんの数も減らして、目と口の部分を変えて女性から男性にしての製作になりました。右から2番目は、白黒の焼印デザイン画像ですが、白黒の場合にはカラーよりも作りやすいので、ほとんど変えないで焼印にすることが出来ました。このようにカラーで色々な修正が必要な場合には、焼印製作料金とは別にデザイン補正料がかかることがあります。

サインや似顔絵からの焼印製作

サインや似顔絵の焼印をつくる場合がありますが、サインは、印面の大きさがある程度大きなものであれば、線の太さに注意してトレースすればできますので比較的難しくありませんが、似顔絵の場合、専門の似顔絵画家に書いてもらったものをお送りいただければ大丈夫なのですが、普通の顔写真を送ってきて似顔絵の焼印を作りたいと言われる場合があります。顔写真から輪郭を掴んで焼印を作る
だけですとどうにかできますが、似顔絵になるとセンスがないのでうまくいきません。一度、赤ちゃんの写真を送ってきて、似顔絵の焼印を作りたいと言われたことがあり、何度かデザインを作った事がありますが、どれも可愛くないとの事で中止になった事があります。それ以来、私の出来る範囲外の場合には、ネット上の似顔絵製作サイトを紹介して、そこで書いてもらったものを焼印用に修正しての製作にしております。

サインの焼印

サインを焼印にするのは線が太ければ結構簡単です。只、小さな焼印の場合には中々難しいものがあります。

上の4枚の写真はサインから作った焼印の試し押し画像です。一番左と右から2番目は幅40ミリ、左から2番目は幅15ミリと小さいものです。右端は100ミリと大きな焼印になります。

似顔絵(顔)焼印

似顔絵の焼印もユニークで個人的には好きですが、できれば、似顔絵を専門家に書いてもらって、その原稿をお送りいただくか、写真やスキャナーでデータ化してそのデータを送ってもらえればより良いものが出来ると思います。

上の写真の一番左側は、お客様から頂戴した焼印の白黒デザイン画です。プロの作ったデザインなので、綺麗で特徴をよく表しています。焼印にするには、多少難しい部分がありましたが、調整しつつ作りました。左から2番目の写真は出来上がった焼印を革に試し押ししたものです。ほぼデザイン通りに押せていますのでホットしました。右から2番目の写真の左の赤い画像がお客様から頂戴したデザインです。銅像を作った時のデザインだそうで、それを焼印用のデザインに修正したものが隣の黒い部分です。ネクタイの柄は表せませんので、白く空白にしました。一番右は、出来上がった焼印を厚紙に試し押しした画像です。

サンプルデザインを作りご提示する方法

焼印の製作用デザインを用意できない場合で、枠の中に文字があるだけの単純なデザインの場合には、メタルアートの方で書体を変えて何種類かデザイン案をご提示してその中よりお選びいただいて製作する方法もあります。実際にこの方法で製作する場合が結構多く、お客様にどの様な書体がご希望かを尋ねて、それにそってデザイン案を作ります。

上の写真は、文字だけの焼印の製作依頼で書体が決まっていない場合のものです。左は書体を8種類ご提示させて頂いた時の画像で、③の書体での製作になりました。右は出来あがった焼印を厚紙に試し押しした画像です。
もし、デザインでお悩みでしたら、一度、お問い合わせいただければ、アドバイスさせて頂きます。