植物や果物等の焼印

植物の焼印

植物や果物、野菜、キノコ等をデザインした焼印の製作も結構あります。野菜農家の人が出荷用の木箱に押すために野菜の焼印を作ったり、レストランで、木製の食器に野菜のデザインの焼印を押したり、変わったところでは、台所で使うまな板に焼印を押して使うこともあります。あと、普通に植物の図柄を押したり、会社のロゴマークに植物の図柄を利用してる企業もあります。そんな、植物に関するデザインの焼印を集めてみました。

野菜の焼印

上の写真は、野菜をデザインした焼印の試し押し画像です。野菜の上や下にメモリの付いた線が引いてあるのがわかると思いますが、ひとメモリ1cmで、野菜をまな板の上できる場合に大きさの目安になるように付けられたメモリです。
それぞれまな板に押して使う為の焼印である業者さんが、まな板の新商品開発で使うために注文頂きました。左はトマトの焼印で大きさが2cmあります。シンプルなデザインですが一目でトマトとわかります。左から2番目はなすびのデザインです。長さ3cmで、メモリ部分は下にあります。写真でメモリが上の部分にあるものと下の部分にあるものに別れていますが、メモリが上の部分にあるものはまな板の下の部分に押して、メモリを使い安くするためで、逆にメモリが下にある焼印はまな板の上部に押すように工夫されています。
右から2番目はにんじんのデザインで、大きさは4cmです。このデザイン、見方によっては大根にも見えますがにんじんだそうです。一番右側は、きゅうりのデザインで5cmあります。

野菜の仲間

野菜とはいえませんが、食べることの出来る植物で、どのように分けたらよいかわからないものを集めてみました。あくまでも個人的な見解ですが?

左の写真は、米のつぶをロゴマークにした焼印です。左側がかけているのがリアルです。文字部分は小さめなので、回りが多少変色しています。押すのが下手ですね。左から2番目はにんにくのデザインです。最初は、百合根かと思いましたがにんにくでした。野菜を焼印で表現するには、それぞれの野菜の輪郭の特徴をつかんで、輪郭の内側にシワや影の線や塗りを加えて表現するのが一番良い方法だと思います。右から2番目は稲穂のデザインです。この焼印、送ってもらいましたデザインが写真のように穂が寝たような画像だったので、このままで押し易いように写真に対してX軸方向とY軸方向に四角い台座をつけた方が良いか相談しましたら、特別、焼印を押す方向が決まっているのではないとの事でしたので台座部分を極力削除して輪郭に近い台座での製作になりました。決まった四角い板等に押す場合には、焼印の位置決めし易いように、台座を四角くしますが、不定形の物に押す場合には、裏面から見てなるべく印面のデザインに近いほうが押し易いので、台座の選択も重要になります。
一番右はカカオ豆をデザインにした焼印です。私もカカオ豆がどうゆう物かわかりませんでしたので、調べて見てわかりました。

上の写真左は、見た通りにきのこの焼印です。きのこは特徴をつかみやすく、線だけでわかるようにデザインしやすいのが特徴です。左から2番目はさつまイモのデザインです。さつまイモも作り易いデザインで、可愛らしく出来ます。右から2番目は、レンコンの焼印です。一目でレンコンとわかりますし、押し易い焼印です。右の焼印は、じゃがいもをキャラクター化したデザインの焼印です。プロのデザイナーの方の作品なので、さすがと言いたくなります。

果物の焼印

果物の焼印も作ります。木工品に果物の焼印を使うことがあります。バナナをぶら下げて保存するバナナ掛けにバナナの焼印を押して、見ただけで使い方が簡単にわかる様にしたり、果物の入った段ボールに押したりと使い方は様々ですが、印刷物と違いインクを使用しないので、環境にやさしいという理由からです。
直接、果物に焼印を押すこともありますが、その場合には、デザイン的に果物の絵は使わずに、文字や屋号等が多くなります。

上の3枚の写真はりんごをデザインした焼印の試し押し画像です。左は、中心部にyasuと文字をいれてあるデザインで20ミリの大きさです。真ん中は、独特な横しまをりんごに加えて、文字を入れてあるデザインで、大きさ40ミリで製作しました。右の焼印は、シンプルなデザインで、80W電気ゴテ仕様で製作しました15ミリの小さな焼印です。

上の写真は、左からチェリー(さくらんぼ)で、実の部分に顔が描かれています。15ミリの小さな焼印ですが、焼印スタンドを使って押すために150W仕様で製作してあります。中央は柿のデザインです。10ミリの小さな焼印で40W電気ゴテ仕様です。写真のピントが合わせにくくピンボケ気味ですみません。
右は、デコポンのキャラクター画像です。現物をそのまま焼印にするとわかりにくい場合がありますので、そんな時は、キャラクター化して、文字を追記するのも良いと思います。

樹木や葉、木の実の焼印

植物でも、木や葉をデザインにしたり、キャラクターの元に使うことはよくあります。焼印の場合、一番多い使い先が木工関係であるために、木の関係を題材にしたものが多いのかもしれません。

木をデザインにした焼印

木をデザイにした焼印は、樹木のそびえ立つ様子を使ったり、年輪をいれて木を表したり、木をキャラクター化してデザインにしたりと色々あります。私の独断で幾つかのデザインをご提示してみます。

上の左の写真は、青森ひばの木をロゴマークにして木の幹に文字を加えた焼印です。年輪や木の葉部分まで使ってデザインされています。左から2番目は、木を輪切りにして年輪部分に町名を入れた焼印です。右上のアクセントの小枝が光っています。右から2番目は樹木を3本並べ、下に名前を書いているデザインです。
3本の樹木は、下の文字の三樹にかけてあります。右の焼印は、大地と樹木と人間が描かれており、大地の部分にFOREST(森林)と文字が入っていて、人間と大地と樹木の共生をテーマにしています。

左の写真は、木の幹と小枝、年輪を使い下の文字のMの字の形を表した焼印です。デザイン的に凝っていてさすがプロのデザイナーだと思います。
左から2番目は、木に足をつけて、人の住む家を表し、木が3本並んだ状態から森という字を表した焼印です。上のロゴのデザインが下のもりいえという文字を表現しています。中々のアイデアです。右から2番目のデザインはシンプルですがしっかりと意思表示している焼印だと思います。黒丸を樹木の白でくり抜いて表しており、一見すると何のデザインかわかりませんが、よく見ると木々の生え茂る森を表しているのがわかります。一番右の写真は、大きな木と一軒の家と大地から、下の文字部分の、田舎の村を表しています。とてもよく出来たデザインの焼印だと思います。

葉をデザインにした焼印をご紹介いたします。葉は、外見の形を表して葉脈をつければ簡単に表現できますので、葉をイメージしたデザインも結構あります。

左は、川を流れる葉を表したデザインの焼印です。川の上流から流れてきた様子が思いうかばれます。左から2番目は、麻の葉を影絵のようにしてデザインした焼印です。麻の葉の伸び広がる形が独特なのでわかり易いと思います。
右から2番目は、芽が出て双葉になった様子を表している工房の焼印です。シンプルですが訴えかけるものがあります。一番右は、ひと目でわかる葉っぱらしい焼印です。誰の目にも葉だとわかると思います。

左は、文字の端に双葉を添えたデザインで再生を表しているデザインです。リサイクルの意味を表現しています。左から2番目は、シンプルですがかなり凝っているデザインの焼印で枝と葉と実が影絵のように表させています。右から2番目は小さな文字と葉から出来た木工房の焼印です。一番右は、葉をキャラクター化させたデザインで、happyと葉っPぃをかけています。見るからにハッピイになる焼印です。

木の実等の焼印

木の実とその他の植物のデザインを少し紹介いたします。季節柄、秋になると木の実関係の焼印製作が多いような気がします。

左はどんぐりを逆さにして真ん中に「ど」の文字を入れた焼印です。左から2番目は、どんぐりの輪郭を線でとり、中に「どんぐり」と文字を入れたデザインで積み木に押すために作られました。右から2番目のデザインは、どんぐりに目と口をつけて、手、足を加えてキャラクター化した焼印です。なかなか可愛いですね。一番右は、竹を表した焼印で、3本の竹と大きな葉が印象的です。竹製品のタグに使われる焼印です。

花の焼印

花も焼印の素材として多いものです。花を使った家紋や花の輪郭だけのデザインのもの、線を巧みに使い細かな部分まで表現しているものもあります。

左は、バラの花を用いたデザインで、文字部分がヒゲ文字を使い優雅さを醸し出しています。左から2番目は小さなバラの焼印です。大きさは15ミリ程です。
右から2番目の焼印は80ミリの大きなハイビスカスの焼印です。線だけで花の様子がわかる優れたデザインです。一番右は小さな20ミリ程のハイビスカスの焼印です。花の上に円周状に文字を配置しています。

左からカーネーションの花の焼印です、花弁の部分がギザギザで表されており、特徴をよく捉えているデザインだと思います。左から2番目はゆりの花の焼印で、茎部分を斜めに配置することにより花を正面にもってこさています。下の部分の文字も小さくすることで花を強調しています。右から2番目の焼印は花の種類はわかりませんが、流れるような茎に小さな花が目立たないようについているのが印象的です。文字部分も茎の延長のように流れるラインの書体です。
右の花も種類はわかりません。東南アジアにありそうな南方系の大きな花だと思います。会社のロゴマークです。

上の左は、さくらの花をシンプル化した焼印です。よく見かけるようなデザインなので親しみを感じます。左から2番目は、麗という文字を花の中に配置した焼印です。詳細は忘れましたが、どこかの学校の校章だったと思います。
右から2つ目は、梅の花の焼印です。普通、梅の花の焼印を作る場合には、真ん中の雄しべ部分、3本にすることが多いのですが、この時は、どうしても7本にしたいとの事でしたので、よく覚えています。一番右はカーネーションを茎を含めてまるごと1本にした焼印です。デザインをもらった時点で横向きのデザインでしたので、そのまま横向きで掲載しました。多分、焼印をして使う時は縦向きにして使うのだと思います。

植物をデザインした焼印は、選ばれる種類が大体決まっているようで、特別な種類の焼印は殆どありません。花や葉、実の部分等をそのままの形でデザインしたものよりも、ロゴマークや強い印象的を与えるためにアレンジしたデザインの物が多いようです。母の日用の焼印や花のデザインを使った校章の焼印が多く、食虫植物の焼印をセットで作ったことがありますが、お客様より画像を使わないで欲しいとの事でしたので、お見せできないのが残念です。