留萌の焼印

留萌からご注文の4本の焼印

同じ道内の留萌市のお客様から同時に4本の焼印ご注文をお受けいたしました。以前に焼印をご注文頂きましたお客様が地元のお仲間を紹介頂きつつ追加でのご注文となりました。留萌市は、小樽市と同じく石狩湾に面した港町で漁業が盛んな所です。私も前に留萌市のある漁師が開催していたタコツボオーナー制度の申し込もうと思った事がありましたが、残念ながら定員オーバーでしたので申し込めませんでした。タコツボオーナー制度とは、お金を払い一定期間、自分のタコツボをレンタルするような制度で、その期間に獲れたタコをもらうことが出来ます。ちなみにタコツボとは、タコが狭いところに入り込む習性を利用してタコを捕まえる漁法です。タコツボオーナーにはなれませんでしたが、小樽から車で2時間程で行ける留萌には、海産物や寿司を食べに行ったりと良く出かけていました。ちなみに、木のタコツボに押す為の焼印を作った事が何度かありますが、現在、プラスチック製が主流になり、焼印の注文数は減ってきています。留萌市は人口21,340人で世帯数11,638世帯(2018年11月現在)でおもな産業は漁業の街です。近年は林業や農業にも力をいれているようです。又、留萌に新たに道の駅を作る構想が出ているので道の駅が出来たら是非行きたいと思っています。近隣では、色々なイベントも行われており、6月からは、「日本海オロロン街道よくばりスタンプラリー」という留萌管内8市町村主催のスタンプラリーが行われ、ラリーに参加してポイントを集めると飲食券や温泉施設のペアチケット、ご当地ロボのオロロンロボのオリジナル商品等がもらえます。オロロン街道とは、小樽から留萌を通り稚内まで続く全長322kmにわたる海岸線の道路の総称で、オロロンは、北海道の日本海側の天売島に生息するウミガラス(オロロン鳥)の鳴き声からとったものです。オロロン鳥は、体長40cm程の白と黒が混ざった海鳥で絶滅危惧種に指定されています。7月には「るもい呑涛まつり」という青森ねぶた祭のようなあんどんねりこみや花火大会が行われるイベントがあり大勢の人で賑わいます。又8月には、「やん衆盆踊り」という仮装で踊る盆踊りもあります。観光場所としては、夕陽が日本海の水平線へ沈んでいく絶景を楽しめる黄金岬海浜公園があり、「日本の夕陽百選」にも登録されていますし、冬の時期には珍しい毛嵐も見ることが出来ます。又、ニシン漁が盛んだったころの建物も見る事が出来ますし、海から少し離れると牧場や温泉地もあります。

留萌池田様の焼印

最初にご紹介いたしますのは、2010年にご注文頂き今回再注文を頂きました池田様の焼印についてです。前回製作しました焼印は投稿ページでご紹介いたしており、前回と同様のデザインの焼印に文字を増やしたものです。文字を入れる為にサイズは前回より大きくなりました。

上の左写真は池田様から頂戴した名刺の画像です。前回の2010年と時にも同じ名詞から作りましたが3人の人のデザインだけでの製作でした。今回は名詞の上の文字部分もトレースしてデータを作り加えました。デザインが一部分変わっていますが製作サイズ40ミリで製作出来ない部分が出てきましたので修正してご確認頂いた上で作りました。池田様は、留萌市潮静町でミリオンヘアハウスというお店を営業しており焼印のデザインになっている3人の人が手にもっている物は、仕事道具のハサミと鏡と櫛になっています。写真からわかるように幅40ミリの焼印で100W用の半田ごてに取り付けて製作しました。私の知り合いにも余市で理容室を営んでいる方がいますが、その人の名刺も凝った作りの物になっていました。

トワニー様の焼印

同じく留萌市沖見町でペットの美容室を営業していますトワニー様の焼印を製作しました。私は知りませんでしたがペット美容室と呼ばないでトリミングサロンという呼び方をするのですね。トリミングとは、毛を綺麗に切り整える事で、専門の技術や知識が必要になります。そのトリミングを犬専用にやっている職業をトリマーといい、そのトリマーが開くお店をトリミングサロンと呼ぶそうです。
私はトリミングをすることは見た目のお洒落的な事の為と思っていましたが、それだけではなく、毛が多いと雑菌が繁殖しやすく感染症を引き起こす原因になることやノミやダニが発生しやすくなるので、犬の健康を保つためにもトリミングするそうです。又、犬は足の肉球部分にも毛が生えるので、毛が多くなりすぎると本来、滑り止めの為の肉球が機能せずに足が滑ってしまい怪我をする事があるので怪我予防の為にもトリミングするそうです。使う道具もトリミング専用の電動バリカンや専用鋏、櫛、爪切り等が用途に分けて用意されています。
トリミングサロンを開業するには、法律上は「動物取扱業」に区分されるために、各都道府県が主催する動物取扱責任者資格を取得してから、サロンにする営業所の登録を行うと「動物取扱業登録証」が交付されるので、サロンの見やすいところに「動物取扱業登録証」と動物取扱責任者証を提示する事が必要になります。又、動物を取り扱うので、近隣からの苦情が出ないように配慮する事も大切になります。

トワニー様原画
トワニー様焼印原画

上の写真は最初にトワニー様から頂戴いたしました焼印のデザイン原画です。個希望の焼印サイズが、15ミリと小さかったのでこのままのデザインでは製作出来ない旨を使え15ミリの大きさでも製作出来るデザインとしてご提示致しました。

トワニー様原画2
トワニー様焼印原画2

15ミリで製作できるようにしました原画(上図)になります。あまりにも寂しすぎるという事でサイズを変えても良いからデザインも変えてほしいとの事になり次のデザインをご提示させて頂きました。

トワニー様原画3
トワニー様焼印原画3

上の左は、初めにもらった原画から、ペット関係である事がわかるように犬の絵とお店の名前、お店の営業内容がわかる文字部分を取り出して横長にしてご提示したデザインです。右は、最初の原画の飾り枠を生かして、その中に入れることが出来る範囲でお店の内容を組み込みました。飾り枠部分が複雑な分、小さくできませんでしたので45ミリの大きさになりました。このやり取りから飾り枠を廃止して横長にすることになり、もう少し内容を加えたいとの事で最終的なデザインが決まりました。

トワニー焼印
トワニーの焼印画像

上の写真は最終デザインで決まった焼印を完成後、厚紙に試し押しした時の画像です。試し押しした厚紙の一部分に油がついていたので文字が滲んでしまった部分がありますがご了承下さい。この焼印も100W用の半田ごてに取り付けて100W電気ごて仕様として作りました。

美食酒家司様の焼印

三つめは、美食酒家司様の焼印を二本製作しました。司様は、留萌市開運町にある個室、テーブル席、カウンターを併設した落ち着いた雰囲気のお洒落なお店で中華料理から派生した創作料理も人気があり、カクテル類も豊富で女性客からも人気があります。ランチ営業もしており11:30から13:30まではランチタイムになっていて、夜の営業は、17:30~24:00までとなっています。

司様原画
司様焼印用の原画

上の画像は焼印製作用に司様から頂戴いたしました焼印のデザイン原画になります。焼印製作ご希望サイズが20ミリと小さかったので下のローマ字部分が作れないので、除いたデザインでご提示して確認してもらいました。又、美食酒家司という横一列の焼印もご希望でしたのでそちらも同時に提示致しました。

左の画像は、20ミリサイズの焼印として製作出来るようにローマ字部分を削除してご提示したデザインになります。四角い枠線の少し太くしました。右の画像は、四角い焼印の枠部分をとって文字を横並びにして大きさを50ミリ変えた2本目の焼印のデザインになります。

上の左の写真は出来上がった20ミリ角の司様焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。電気ごて仕様をご希望でしたので80W用半田ごてに取り付けて作りました。右の写真は50ミリの横書き仕様の焼印で、こちらは100W用の電気ごてに取り付けました。2本の焼印は同じデータから作られましたが、右の横書きの焼印の方がサイズが大きいので「美食酒家」の文字の細かな部分まで綺麗に出ています。これは、同じデザインでもサイズが大きい場合には、印面の細かな部分を彫る深さがより深くなりその分、熱による変色が少なくなる事によります。