ガス直火式焼印の紹介

ガス直火式焼印

電気ゴテ式の焼印は、生火と使わず、電気のあるところでは、どこでも使える利便性がありますが、屋外や電源の来ていない所で使えない事や、電源コードがついているので、不便な所があります。又、直火式は、バーナーのような熱源があればどこでも手軽に使えますが、印面を暖めて印を押してから、再度、加熱しないと連続使用出来ない不便さもありました。そこで、電気ゴテ式と直火式の両方のいい所を併せ持っているガス直火式焼印を作りました。
今の所、ガス直火式焼印は2種類あり、一つは、市販のガスバーナーに取り付けて使う大型ガス直火式焼印で、もう一つは、ガスを補充する小型のガスバーナーを使う小型ガス直火式焼印です。又、大型ガス直火式焼印には、直接印面を付けるタイプとアダプターを挟んで付ける2種類のタイプがあります。

小型ガス直火式焼印

市販されているライターガスを補充するタイプの小型のガスバーナーに印面を取り付けれるようにしたのが小型ガス直火式焼印ですが、ペン型の小型のバーナーを利用していますので、取り付けることのできる焼印に印面は、概ね10mm角程度までになります。ペン型の小型のガスバーナーは扱いやすいので、割り箸や小さな物に小さな焼印を押すときには非常に便利です。

小型ガス直火式焼印の構造

左の写真は、小型ガス直火式焼印につかうペン型の小型ガスバーナーです。写真の右側の端にガスを入れるアダプターがあり、そこから市販のガスライター用のボンベのガスを補充します。使用時には、電子着火方式になっていませんので、マッチやライターで火を付ける必要があります。市販されているもので写真の左したの尖っている部品が半田付けする場合の小手先になり、この部分は、下の右側の部品にねじ込んで使うので、小型ガス直火式焼印はこの構造を利用して半田用部品の代わりにネジを切った焼印の印面をねじ込んで使用することになります。
右の写真は、このバーナーの火力調整レバーの位置を表しています。4段階に火力調整できますので、焼印として使用する場合にも、活用頂けます。又、右の写真の火力調整レバーの左横にあります銀色の細い部分は、バーナーを置いておくときの折りたたみ式のスタンドになっていますが、ガス直火式焼印として使う場合には、印面部分の重さが加わりバランスが悪くなりますので、このスタンドの使用は避けてください。

上の左の写真は、ガスバーナーの付属部分のもので、下の尖った部品を上の部分の左側にねじ込んでから、上の右側の青い部分をガスバーナー本体にねじ込んで半田ごてとして使う仕組みです。中央の写真は、左側が焼印の印面で印面の軸部分にはネジが切ってあり、右側の部材のメネジ側にねじ込んで取り付けます。
右の写真は、印面をねじ込んで取り付けた画像です。印面を取り付けた後、ガスバーナー本体に青い部分をねじ込みますが、その部分の説明は、ガスバーナー本体についている取り扱い説明書に詳しく書いています。

上の左の写真は、ガスバーナー本体と印面を取り付けた部分の対比画像です。本体の左の細いバーナー部分に下の印面がついた部分を差込ますが、本体部分にはバネが付いていて、少し力を入れて差込、ネジ込んで固定します。右の写真は印面取り付け後になります。

左の写真は、小型ガス直火式焼印を竹製の割り箸に押してみた画像です。ペン型で小さな小型ガス直火式の焼印は位置決めがしやすく、小さな物や正確な位置決めが必要な場合役立ちますし、持ち運びも便利でどこでも使えます。只、使用後は、印面部分等が高温になりますので、十分に冷えてた事を確認してからしまってください。

大型ガス直火式焼印

DIYショップで販売しているキャンプや日曜大工で使用するハンデイータイプのガスバーナーに焼印を取り付けるようにしたものが大型ガス直火式焼印になります。大型ガス直火式焼印の場合、ガスバーナーの炎がでる位置に印面の裏側がきて、裏側からガスの炎で加熱される形になります。現時点では、直接、印面の裏側を加熱するタイプのみですが、近々、印面を簡単に取り替えることができるように、炎のあたる部分に専用アダプターを取り付けて、その部分に焼印の印面をネジ止めすることで印面を簡単に交換できるタイプを発売する予定です。
実際に使っているお客様からの要望で、専用のスタンドも開発中です。

大型ガス直火式焼印の構造

構造は至って簡単で部品数も少なく、取り扱い方法も簡単ですが、高温になる部分がありますので、火事やヤケドをしないように注意しながら扱って下さい。

上の左の写真は、大型ガス直火式焼印の付属品です。色々なタイプのガスバーナーが売られとりますが、写真のものは、バーナーの炎がでる筒部分の直径が16mmのもの合うように作られています。取り付け棒2本(ステンレス製)と取り付けナット6個(ステンレス製)、そして右下の部品が取り付け金具本体になります。
最初に取付金具本体をガスバーナーの筒部分に通して取付金具上部の六角ボルトで締めて固定します。その後、取付金具の両端の穴に取付棒を差し込んでナットで固定します。右の写真はわかり易いようにガスバーナー本体に取り付ける前に組み立てました。写真上部の取付棒2本の上にあるのが焼印の印面です。このタイプでは、印面の裏側にネジが切ってありますので、直接裏側に取り付け棒をネジ止め致します。写真の下側の2個のナットで取り付け棒を止めている部分は、印面に炎があたる距離を調整出来るようにする為に、左右2個ずつのナットで固定してあります。必要により取り付け棒の長さを変えることで加熱具合の調整もできます。普段は、ガスバーナーのバルブの開閉具合で調整した方が楽です。

大型ガス直火式焼印使用例
大型ガス直火式焼印使用例の画像

上の写真は、実際に大型ガス直火式焼印を使用している所です。炎が見えると思いますが、炎と印面の位置を調整する為に、取り付け棒は短めにして固定し使っています。印面の温度調整は、画面右端の調整つまみで火力を調整して行います。使用するときは、ガスバーナーのボンベの筒部分をもってそのまま、焼印の印面部分を押し付けて使います。

ガス直火式焼印を使うときの注意

小型、大型どちらのガス直火式焼印も直接炎をあてますので、電気ゴテ式を使用するときよりも注意して扱うことが必要です。又、長時間、つけっぱなしにしておきますと加熱しすぎますので、長い時間、連続使用するときは、途中で一度、火を消して加熱しすぎにならないように注意してご使用下さい。