飛び跳ねるうさぎの焼印

熊本県の㈲山陽堂様よりうさぎの焼印の製作依頼がありました。山陽堂様はお茶屋さんですが、ミドリムシ商品(ユーグレナ)の販売も致しております。ユーグレナは、健康ブームで話題になった食品で、ミドリムシと聞くと昆虫かと思いますが植物と動物の性質を持った不思議な藻類で、昆布やワカメの仲間です。
ユーグレナは栄養素に富んでおり、動物が持つ栄養素と植物の持つ栄養素の両方を持っている為に完全食品に近いと言われています。各種アミノ酸を中心にして59種類の栄養素を含みその上に普通の植物であれば、栄養素は、細胞壁の中にあるために消化吸収が悪くなりますが、ユーグレナには、細胞壁がないので、その分消化吸収がよく栄養素を効率的に補えます。又、食品としてだけではなく、豊富な栄養素を利用して、化粧品やペットフード、サプリメント等にも使われています。

上の左の写真は、山陽堂様から、焼印製作用に頂戴いたしましたうさぎの原画画像です。白黒画像でしたので、トレースして製作用データを作成しました。
右の写真は出来上がった焼印をシナベニア板に試し押しした画像です。幅45mmの大きさで150Wの電気ゴテ仕様で製作しました。「けんぐんうさぎ」という文字が書かれていますが、意味がよくわかりませんでしたので、調べましたら、多分、健軍(けんぐん)ではないかと思いました。ちなみの健軍の意味は、軍隊を編成することと書かれていましたので、うさぎが集団で軍隊のように行動することではないと想像しましたが?

細長いサインの焼印

札幌にお住まいの大竹さんの焼印を製作いたしました。大竹さんは手作りのランディングネットを作っている方で、夏場は、ガイドもなさっています。初めてお会いした時も、フィールドガイドでお客様を秘密の釣り場に案内したツアーの終了後でした。名刺をもらった時点で、ランディングネットとはどの様なものかわかりませんでしたので、直接お尋ねしました。ランディングネットとは、魚釣りで釣竿で魚を釣って、その魚が水辺から上がった時点で、すくう為の手持ちの網で、釣り上げた水際で魚が暴れて逃げるのを防ぎ、且つ、なるべく魚を傷つけない為に使用する道具です。自分がガイドをする時にも自分で作ったランディングネットを使いますが、釣具屋さんやお得意さんにも販売しているそうです。
ガイドの忙しい10月頃までは、フィールドガイドをし、ガイドの仕事のオフシーズンにランディングネット作りをしています。

上の左の写真は、焼印を作る為にもらった原画で赤ペンでサインをしたものです。この原画から、高さを5mmにした小さな焼印を作りました。原画の線がすごく細く、このま縮小すると製作出来ない為に、一度、原画をスキャンして、拡大してからライン取りをして、デザイン原型を作り、実際に5mmの高さにしてみて製作できる太さの線幅まで微調整しました。右は、厚紙に試し押しした画像です。一部分、余白が変色してわかりにくくなっていますが小さな焼印ですので、綺麗に押すのは困難です。100Wの電気ゴテ仕様で製作しましたが、細い線が多いので、台座部分を普段より3mm程度厚くして、彫りを2.5mmにして作りました。この位小さいとレーザー彫刻機の方が有利ですが、焼印の方が味があっていいと言われて作くることにしました。

オートキャンプ場の焼印

福島県いわき市にあります遠野オートキャンプ場様よりのご依頼で焼印を作りました。遠野オートキャンプ場には、30区画のオートキャンプサイトと15区画のキャンプサイトがあります。オートキャンプサイトは1区画10m×7.8mで水道、コンセントが付き、車1台停めることができます。(1区画1日、4320円)又キャンプサイトは1区画5m×6mで車1台停められゆったりとテントを張れる広さがあります。(1区画1日2160円)、オートキャンプ場の管理棟には、コインシャワーやコインランドリーがあり、炊事棟や体験小屋、キャンプ場内には、せせらぎ水路と呼ばれる小川も流れております。体験小屋では、紙漉き体験や竹かご作り体験等もできますので、泊まりながら楽しむ事もよいと思います。

上の左の写真は、いわき遠野にあります八潮見城の楕円形焼印の画像で、縦35mm、横28mmの楕円形の枠が付いた直火式焼印です。右の写真は、八潮見城登城記念の縦80mm、横50mmの直火式の大型焼印です。どちらもイベントで使う為に製作しました。
八潮見城は、正式には、戦国時代に勢力を伸ばしていた上遠野氏の居城で、上遠野城と呼ばれていましたが、城から、太平洋上の8つの浜が見えることから八潮見城と呼ばれるようになりました。お城の建物はなく、城址公園となっています。ちなみに上遠野城の読み方は、「かどおのじょう」と読むそうです。
1周、3kmの城址見学コースは、当時の遺構をめぐりながら散策できるコースになっています。

 

 

 

ウクレレの焼印

東京の台東区にありますKIWAYA商会様の焼印を製作しました。キワヤ商会は1919年創業のウクレレ総合企業で、純国産のウクレレ「フェイマス」は有名です。日本独自のトリプルレイヤードと呼ばれるECO合板を用い、厚さ1.6mmのい薄くて軽く丈夫な3層構造板を使うことにより、均一な材質による響きのよいウクレレを製造致しております。私も知りませんでしたが、ウクレレには幾つかのサイズがあるそうで、一番小さいサイズが、ベイビーサイズで次がソプラノサイズと呼ばれる普通サイズのウクレレで、その上に、ソプラノロングネックというコンサートサイズの物があり、その上にソロ演奏に最適なコンサートというサイズ、さらにその上にコンサートロングネック、テナーサイズと続きます。テナーサイズは、ギターの大きさに近いためにギター愛好家にも人気があります。
一番大きなウクレレがバリトンサイズになります。、別にウクレレの胴体部分の形の違いにより、パイナップルシェイプと呼ばれる普通の楕円の形状のものと、カッタウェイと呼ばれる胴体の一部が凹んで瓢箪型になったギターの胴のような形状の物があり、カッタウェイは、弾く際に、指や爪が当たらないように胴体部分が凹んでいるそうです。又、アンプを通じて音を調整できるピックアップ式もあります。お店にはウクレレのコンシェルジェと言われるウクシェルジュもいらっしゃいますので、あなたにあった1本も見つけることが出来ると思います。
ウクレレ教室も開催しておりますので、興味のある方は一度いらしてみてはいかがでしょうか?

キワヤ商会の焼印
キワヤ商会様の焼印

上の写真は、キワヤ商会様製作の焼印の画像です。幅30mm高さ10mmの焼印で、80W電気ゴテ仕様で製作し、温度コントローラをつけました。シンプルでわかり易いデザインです。

工務店の焼印

島根県出雲市の㈲重岡工務店様の焼印を製作しました。重岡工務店には、色々な特技を持っている職人さんが沢山います。1級、2級建築士はもちろん、1級建築施工管理者、1級土木施工管理者、宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター等の直接、工務店の作業業務に関わる方から、カラーコーディネイターやインテリアコーディネーターのようなデザインに関わる方、現在の複雑化した環境下でリスク管理や総合的なアドバイスのできる、ファイナンシャルプランナーの方もいらっしゃいます。一昔前の工務店といいますと、大工さんの集まった会社のようなイメージでしたが、現在は、完成度の高い建物を作るのは当たり前でお客様の要望にそったより良い住環境を提供するために、デザイン的な面や法律的なアドバイス、資金計画等の幅広い知識が必要で、その為、深い専門知識を持ったプロ集団が必要になり、そのプロ集団を率いているのが重岡工務店になります。その実力は、出雲市まち作り景観賞をとったり、中国電力主催の電化住宅建築作品コンテストで審査委員特別賞、テレビ番組で紹介されるような現代的なカラフルなアパート作りにも現れています。

重岡工務店の焼印
㈲重岡工務店様の焼印画像

上の写真は、㈲重岡工務店様の焼印の試し押し画像です。幅80mmの大型の焼印で200W電気ゴテ仕様で製作しました。木の年輪部分の線が混み合っていて、文字数が多いので、本来はもう少し小さなサイズをご希望でしたが、このサイズでの製作になりました。文字部分もロゴの書体でできれば良かったのですが、押しやすいゴシック系の書体を使いました。

 

コクヨ様の焼印

コクヨ株式会社様より焼印2本の製作依頼を受けました。コクヨは皆さんご存知のオフィス用品総合メーカーです。テレビのコマーシャルでもよく見かける企業です。私もコクヨのキャンパスノートを使っており、今書き込んでいるホームページ運営用ノートもキャンパスシリーズを使っています。改まって回りを見渡してみると、多くのコクヨ製品を使っています。今、打っているパソコンが乗っている机もそうですし、目の前にあるホワイトボートとマーカーペン、机の上のホチキスやファイル等々、自分でも驚くくらいコクヨの製品に囲まれている事に改めて気づきました。それにコクヨと聞くと昔CMでやっていた「コクヨのヨコク」というフレーズを思い出します。語呂合わせがよく今でも頭の中に残っています。

上の左の写真は、コクヨのロゴマークの焼印の印影で幅30mm、80W電気ゴテ仕様で製作しました。右の写真は、キャンパスノートのロゴのCAMPUSを中抜き文字にした焼印で、幅50mm、150W電気ゴテ仕様で作りました。中抜き文字の焼印はサイズが小さい場合には、製作が難しくなり、綺麗に押すのも難しいのですが50mmあれば比較的簡単に、綺麗な印影で押すことができます。

英字の難しい焼印

ある個人の方よりSpring Flavor と書かれた焼印の製作を依頼されました。この焼印の文字のデザインが、中抜き文字よりも製作が難しい線も細くて、所々、線が切れている書体でしたので、上手く出来るかどうか不安でしたが、サイズが幅58mmと大きめだったので作ることにしました。仕様は200W電気ゴテで作りました。

スプリングフレーバーの焼印
難しい線が欠けた書体の焼印製作

上の写真は製作しましたスプリングフレーバーの焼印の画像です。見たとおり上のSpring flavorの文字が、特殊でしたので、普通であれば3mmの深さで印面を彫るのですが、3mmで彫ると細すぎてうまく鋳造できない部分が出てくる可能性がありましたので、彫りを2.5mmにして製作しました。下の3羽の鳩と花とハートの部分、それと文字のSとORの部分が濃く焼けていますが、焼印の印面自体は、製作時に磨り出して平面にしていても、試し押しで押すときに、意識的に、上の中心部が焼けすぎないようにと思うために、印面の下の部分と両端に力が入りその部分が濃くなったと思われます。電気ゴテ式の焼印の場合には、熱源は、印面と電気ゴテの丸い棒が触れる中心部にあり、そこから全体に熱が伝わりますので部分的に焼き加減を調整することはできませんが、直火式の焼印であれば、バーナーの炎を当てる箇所を調整して、力が入りやすい箇所は、なるべく炎を当てないようにして、焼き加減の調整ができますが、(実際に和菓子屋さんの職人さんが直火式焼印を使うのは、同じ理由で微調整ができるからです。)電気ゴテの場合には、この微妙な調整ができないので、押すときの力加減での微調整になります。

紡ぎ車の焼印

東京スピニングパーティーの糸を紡ぐ機械のデザインの焼印を製作しました。
東京スピニングパーティーとは、2001年9月にホテルマリナーズコート東京で初めて開催された染色や手紡ぎに関する情報交換や発表の場所を設けるためのイベントです。その後、毎年行われようになりました。今では、日本全国の紡ぎや織り、染物に関する業者や羊毛、素材屋、各種教室営業者、牧場経営者等があつまる一大イベントになっています。国際色も豊かで、ブータンの織物体験やポーランドのヤノフ村の伝統的な二重織物、北欧デンマークやスエーデン、スコットランドの毛糸と普段はお目にかかれない珍しい毛糸や織物も並びます。長年、織物や染色に携わってきた老舗の工房による実演やレクチャー、羊の毛を刈ったりするような各種イベントも開催されます。もちろん、織物や染物の実演ワークショップも人気があり、人数に限りがあるので早めに申し込む事が必要です。

紡ぎ車の焼印
東京スピニングパーティーの焼印

上の写真は、製作いたしました東京スピニングパーティーの焼印の試し押し画像です。高さ35mm幅20mmの100W電気ゴテ仕様で製作しました。デザインは、羊の毛などから糸を紡ぐ時につかう紡ぎ車の影絵で、上に文字を円周状に配置したものです。文字が結構細かくなったので製作できるギリギリの所でした。
私も前に、北海道の仁木町にあります体験型の施設で羊の毛を刈っている所を見たことがあります。羊って毛を刈ると、すごく華奢で細いのでビックリした記憶があります。その場にも紡ぎ車が置いてあり、実際に紡ぐ様子を見せていました。普段は、色々な物を作る工程を見ることがありませんので、興味がありましたら実際に見に行かれる事をお薦めいたします。

 

無垢材の焼印

札幌豊平区にあります木心庵様の焼印を作りました。木心庵様は、㈱河野銘木店という1952年に創業した木の会社が無垢材専門店としてオープンしたお店です。
木心庵さんのバーカウンターテーブルは、ジャパニーズオークともよばれる北海道産の厳選された水楢の木を使い1枚板で重厚な雰囲気の板で作られています。
木のお風呂も提供しており、木の風呂と言いますと金額的に高価だと思われがちですが、木心庵さんでは、なるべく安く良い物をご提供したいということで、木製浴槽完成キットを販売しており、気軽に輸送でき、組立もドライバー1本あれば誰でもできる高品質な木の浴槽を販売しています。木の浴槽には、フィトンチットという天然成分が含まれいて、独特の木の香りを醸し出していますし、精神を安定させてリラックさせる効果があり、森林浴と同じ効能があります。
木材のオンラインショップも行っており、DIYショップ等では、お目にかかれない上質な無垢材を購入することもできます。又、料亭で使うような、分厚い天然木のまな板や木の温もりあふれるキッチンテーブル、店舗の設計やデザイン、工房も併設しており、工房には、お客様専用のスペースがあり、各種木工機械や工具の説明や木を熟知した職人さんのアドバイスを聞きながら、木材を選び、自分の手で仕上げる事もできます。

木心庵様焼印
木心庵さまよりご依頼の焼印

上の写真は木心庵様よりご依頼の焼印の試し押し画像です。幅25mm高さ20mmの小さな100W電気ゴテ焼印で、mioの部分が虫食い文字になっています。

 

諺の焼印

森山さんという個人の方の注文で焼印を製作しました。印面の文字が気になりましたので調べましたら、knock on woodとは、日本語で言うおまじないのような使われ方をする英字だとうことです。読み方は、ノック オン ウッドでそのまま訳しますと、木を叩くという意味ですが、「幸運が続きますように」とか「禍がふりかかりませんように」に近い意味で使うそうです。英語での使い方では、縁起の悪い言葉を言った後に、その言葉が現実にならないように打ち消す意味で
knock on woodと言うそうです。口語では、knock woodと短縮して使われる事も多く、英国では、touch woodといいます。近くにテーブル等の木製品がある場合には、実際に、叩きながら言うこともあります。このおまじないの謂れは色々とありますが、一番信憑性のある謂れは、自慢話しばかりしていると、復讐の女神の「メネシス」の怒りに触れて禍がふりかかると言われ、それを防ぐために、精霊が宿るとされるオークという木を叩いて、精霊に禍が降りかからないようにお願いするおまじないがknock on woodになったいうことです。

森山さん依頼の焼印
森山さんから依頼されて製作した焼印

上の写真は、実際に製作しましたknock on woodの焼印です。コミック系の書体で、幅40mmで高さ15mm、100W電気ゴテ仕様で製作しました。