焼印専用機の印面作り

機械と使用目的に合わせた焼印

工場の機械設備用に作られた焼印専用機に合わせた焼印を作る事もあります。こんな時は、何に押す焼印をどのような仕様の機械に取り付けるかを聞いて打ち合わせを重ねての製作になります。

湯葉に押す専用機用の焼印

湯葉(ゆば)に押す食品機械用の焼印を作る事になりました。機械で押すので熱源はヒーターの加熱になり、温度センサーや圧力センサー等も付属しているようで
す。通常の焼印より深めの印面の方が良いと思い6ミリの深彫仕様で作る事になります。

焼印のデザイン

データファイルで頂戴しましたものから、焼印の印面を切削するためのデータを作ります。

湯葉焼印のデザイン
頂戴しました湯葉焼印のデザイン

上の画像は頂戴しましたデザインになります。男性が包丁を持って調理しているように見えますが、見方を変えると、包丁に見える部分がラップトップパソコンを横から見たもので、その隣の部分が手に筆記用具をもって事務仕事をしているようにも見ますね。デザインの内容については聞いていませんのでどちらかはわかりませんが?

出来上がった専用焼印の印面部分

湯葉焼印前面
前から見た湯葉焼印の印面部分です。

写真は、湯葉専用機械用の焼印の印面部分になります。一度に何種類かの焼印の印面を取り付ける為に全長の指定が90ミリ(90.0ミリ)となっているので、鋳造で焼印を作る場合は、同じ型を使っても寸法が若干違ってくるので、1つ1つ、ノギスで計りながら、棒部分を旋盤で端面削りして長さを合わせて作ります。

湯葉焼印の印面裏側
湯葉に押す焼印の後ろ側から見たもの

上の写真は、湯葉焼印の印面部分を後ろ側から撮影したものです。丸い棒の太さは19ミリで、13ミリの丸穴が開けてあり、先端部分の15ミリ手前まで穴を開けています。この穴の部分には温度センサーが入るようです。印面と棒部分はロウ付けしてあります。この写真はロウ付けが終わり冷えた時に撮ったものです。
試し押しをしていませんので押した画像はありません。