ミニ北海道焼印

小さな10ミリ程の北海道の形をした焼印を作りました。地図で普段よく見る北海道の形ですが、地図には色々な種類がありますので、種類のよっては多少地形の形が違うそうです。例えばメルカトル図法による地図の場合には、球体である地球を円筒形のようにして、地図を作っているので、緯度が高くなるにつれてその場所までの距離が長くなり地図上に表される面積も大きくなるそうです。この地図は、船の航海の時に目的地まで向かう角度を決めやすいので航海用には向ているそうです。又、19世紀にドイツ人のモルワイデという人が考案したモルワイデ図法の地図は、地球の形を楕円形の表したもので、両極(北極、南極)に近い部分の歪みが少ない地図、飛行機の最短経路や向かう方角を確認するための正距方位図法という方法で作られた地図は、図の中心からの距離と方向が正確になっています。このように使う目的により選ぶ地図もかわるようです。

ミニ北海道焼印
極小さな北海道の焼印

上の写真は出来上がった小さな北海道の焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。10ミリ程の小さな焼印でしたが、木製の製品に正確に大量に押す為に、焼印専用スタンドと冶具を使い、電気ごても大きめの150W用の半田ごてを取り付けました。只、150W用の半田ごての軸の棒が13ミリと太いので、この小さな印面をそのまま取り付けてしまうと、いくら温度コントローラを使っても若干、温度が高くなり、焼け目が黒くなるので、13ミリの軸棒の先端を旋盤を使いテーパー加工して先を6ミリ程に細くして伝わる熱量を抑え気味にして、安定的に綺麗な印影が出るように工夫しました。このように、熱量を小さくする方法を使う場合もあり、これ以外の方法では、軸棒を長めにしたり、長くした軸棒に冷やす為の空気穴を開ける場合もあります。普段使用している温度コントローラも電圧を変える事で温度を変える方式の物なので、微妙な調整が難しい場合には、逆に伝わる熱量を調整する事になります。サーモスタッドの付いたデジタル式の温度調整が出来る機器も販売されていますが、高価なので特別な場合以外はお勧めしていません。

8つの黒丸焼印

黒丸が8個集まったデザインの焼印を作りました。何を表しているのかは、尋ねませんでしたのでわかりませんが変わっているデザインなので取り上げてみました。

8つの黒丸焼印
黒丸が8個集まった焼印

上の写真は黒い丸が8つ集まって出来たデザインの焼印を厚紙に押した時の画像です。この焼印、幅20mmほどの小さな物で、40W用の半田ごてに取り付けて製作しました。前に黒い丸を集めて文字や顔を表したデザインの焼印を作った事がありますが、今回は何を表してデザインしたものかわかりませんでした。物の形を写し取る道具で名前はわからないのですが、沢山の細い棒を束ねて、外形を型取るものを思い出しました。実はメタルアートでも、色々な文字に変形できる焼印の製作を何度か試してみた事があります。皆さんご存知の通り、パソコンや携帯の画面は、ドットと呼ばれる点の集まりで表現されています。ウィンドウズが出る前のまだパソコンがマイナーだった頃のパソコンに表示される漢字は、輪郭にギザギザがあり、滑らかではありませんでした。これは、1つの文字を表すドット(●)の数が少ないためにギザギザになっていましたが、このドットで表すという事からヒントを得て正方形の枠の中に縦3列×横3行(3×3)の9ドットの丸い棒を配置して、この棒を押し出す事により色々な表現が出来ないかと考えて焼印を作りました。この9ドットのピン焼印、成功したのですが、ドット数が少なく表せるものが+、-、/、□、三角、|等の数種類しかなかったので、もっと複雑なデザインを表せるように縦5列×横5列の25ドットの電気ごて式焼印を試作しましたが、小さなピンを正確に25本配置するのが思ったよりも難しく途中で取りやめました。只、いずれは実用化できると思い実用新案の申請だけはしました。私の所にフライス盤がないので、フライス盤を購入したあかつきには商品化しようと思っています。

太陽の焼印

太陽(お日様)の焼印を作りました。太陽は昔から神ともされるくらい人間の生存には必要な存在です。古代エジプトでは太陽神ラーとしてあがめられ、マヤ文明でも随時観測されてきました。天文学的に見れば地球も太陽系に属する天体の一つにすぎません。そんな太陽は、大きさで地球の約109倍、重さでは約333000倍もありますが宇宙の中の大きな天体から比べると小さな部類の天体になります。地球から太陽までの距離は約1億5000万キロありますので、光でも約8分30秒位かかります。すなわち、私たちが見ている太陽の光は、太陽を8分30秒前に出た過去の光になります。そんな太陽も銀河系の端にある小さな存在になり、その銀河系自体も、数限りなくある銀河の一つに過ぎないのですから宇宙の広さは想像もつきませんね。そういえば先日皆既日食があり私も実際に見ることが出来ました。皆既日食とは、太陽が月の影で欠けて見える現象で、太陽と月、地球の軌道を計算する事でいつ起こるかわかります。私が先日見た皆既日食は、太陽の右上の一部分だけ欠けていましたが、それでも直接見ることが出来ない程眩しいので溶接用の面を持ってきて観測しました。太陽の光の根源は、熱核融合で得られたエネルギーから出たものですが、太陽は非常に熱く、太陽の周りを取り囲んでいるコロナは100万度といわれ、太陽の中心部の温度は1500万度ともいわれます。
見当もつかない高温ですね。実は最近の研究で、太陽もエネルギー源は核融合だけでは説明がつかないという研究もあるそうです。それは、太陽の大きさと質量、天体の寿命等を考えると、水素原子を2個核融合させてヘリウム原子にする核融合だけでは説明できない程長く燃え続けているそうです。実際に核融合を行うことが出来ない人類にはわからない何かがあるのかもしれませんね。

太陽の焼印
太陽の焼印画像

上の写真は出来上がった太陽の焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。写真からわかるように大きさは40ミリ丸で、150Wの半田ごてに取り付けて150W電気ごて仕様として製作しました。この写真をよく見ると、太陽の焼印ともひまわりの焼印とも、どちらともいえない感じがします。地球上の生物の生存には欠かせない太陽ですが、星にも寿命があり、終末期には、巨星と呼ばれる大きな星に膨れ上がり地球をも飲み込んでしまうそうです。そうなったら地球は全滅ですね。そうならなくても、将来、大きな隕石が地球に落ちれば、恐竜が絶滅した時のように太陽の光が遮られ生物は絶滅するかもしれませんが?