しの笛の焼印

しの笛の北奏会様からの依頼で焼印を製作しました。しの笛とはあまり聞きなれない言葉ですが、普通に日本で吹かれている和笛の事です。竹で作られたしの笛は、日本古来の楽器で、和竹に穴を開けて作られており、お祭りでもよく見る事があると思います。金属製の笛と違い日本人の心にしみわたる竹の持つ独特な音色と響きは気持ちを落ち着かせて穏やかな気持ちにさせてくれます。ある意味で尺八もしの笛に入るのでしょうね。尺八はその名の通り長さ1尺8寸なのでそう呼ばれ縦笛で指の穴が7個空いています。又、横笛のしの笛には、唄用しの笛として7穴のものと囃子用しの笛の6穴のものがあります。又、基本音の高さの違いにより1本調子と呼ばれるものから13本調子と呼ばれるもので音の高さの違いによる種類も多くあるそうです。私はフルートを吹きますが、機会があればしの笛も吹いてみたいと考えています。

しの笛焼印
しの笛焼印の画像

上の写真は出来上がったしの笛、北奏会の焼印を厚紙に押した時の画像です。この焼印の大きさは、高さ52ミリ×幅14ミリで、150W用の半田ごてを取り付けてて150W電気ごて仕様として納めました。実際にしの笛に押すにはデザイン的に難しいので、笛以外の物に使うそうです。もし、実際の笛に押そうとするのであれば、笛の表面は湾曲しているので、横の文字と縦の文字があるデザインの焼印の場合には非常に押しにくくなりますので、上の横の文字(しの笛)を除けば押すことが出来ると思います。もっともその場合でも、笛の表面の湾曲に合わせて焼印の印面が弧を描くようにして押す必要がありますので、いきなり笛に押すのではなく、同じような竹の棒に何度も試し押しをしてコツをつかんでから押さないと難しいと思います。焼印の場合、チキンと印面が対象物に触れていないと焼付きませんので、焼印を使い慣れていない場合には、焼印よりレーザー彫刻機での焼付けの方が良いと思います。レーザーであれば横の文字と縦の文字が同じデザインの中にあっても綺麗に焼き付けることが可能です。