和の焼印

感じの和と言う文字を崩して丸い枠の中に入れた焼印を製作しました。文字を崩して表現するのは、パソコンのフォントでは出来ないので、お客様の書いてもらったものからトレースして製作用のデザインを作ります。「和」とう文字は、日本を表す言葉にもよく使われ、例えば英和辞典や和菓子、和食等の使われ方もします。和という字の読みは、普段読んでいる「わ」という読み方以外にも沢山あり、やわら、かのう、なごみ、まさ、とも読みます。又数学では、足し算の答えの事を和と呼びますね。和に表されるように人と円満な関係を築こうとする日本人気質が今の日本ブームの根底にあると私は思っています。例えば、ヨーロッパでは、貴族制度から完全に抜け出ていない部分がありますし、中国では、力による一党支配が続いていますし、アメリカでも貧富の差が大きく、それに対して日本で極端な差別が少ないのは、和を尊ぶ日本人気質と、隣近所や周りに合わせようとする日本的な考えがある事によると思います。よく、中国4000年の歴史と言いますが、実際の中国では、政変や国が変わる事が頻繁にあり、その都度、価値観が変わったりしてきていますが、日本は1000年以上も同じ天皇制のもとで文化を受け継いできており世界的にも類を見ない伝統文化を受け継いでいる国だと思います。ここまで長く独自の文化を守れたのは、地理的にも島国で大陸と離れていた事と日本人の島国根性があったからでしょうか?

和焼印
和の焼印画像

上の写真は出来上がった和の焼印を木の板に試し押しした時の画像です。この焼印の大きさは10ミリ丸で、仕様は40W電気ごて仕様で製作しました。文字を崩したデザインになっているので和の文字の口の部分が閉じた図形になっていないのでその分、小さな焼印でも押した時の高温のガスが逃げやすくハッキリとした画像になっています。

FOXの焼印

FOXという3文字の焼印を作りました。FOXというとすぐに思いつくのはキツネですね。特に北海道に住んでいる私は、キタキツネを思い出します。私の家のそばにもキタキツネがちょくちょく姿を現します。私が小さい頃は今と違いキタキツネの姿を家のそばで見る事はありませんでしたので、だんだんと人間の生活圏に入ってきていると思います。人間の出すゴミや餌を与える人がいる為に人間の食べ物の味を知って人里近くに出るようになったと思われます。只、キツネの場合には厄介なエキノコックスという病気を持っているので(殆どのキツネが持っているそうです。)あまり近くにいてほしくない動物です。エキノコックスという病気は、キツネの糞の中にいるエキノコックスの卵が人の体に入り増える事で起こる病気で、十年以上の長いスパンで人を侵します。肝臓等の内臓や脳まで入り込む厄介な寄生虫で発見が遅れると死に至る事もある恐ろしい病気です。
キツネだけでなく犬を介して感染する事があるので、犬の散歩コースにキツネが出そうなところがある場合には要注意が必要です。先日のニュースで、幼稚園の園内にキツネが張りこんだ事について放送していましたが、子供を預けている親には大問題で、砂場や屋外で子供を遊ばせることが出来なくなったようです。
私も山歩きをしていて沢の水を飲んだことがありますが、本来ならエキノコックスの卵が含まれている可能性があるので飲むべきではないのでしょうね。

FOX焼印
FOXの焼印画像

上の写真は出来上がったFOX焼印を紙に押した時の画像です。真ん中のOの文字が左に少し傾いたデザインになっています。大きさは28ミリの小さめの焼印で、80Wの半田ごてに取り付けて製作しました。
FOXはキツネという意味だけではなく、「ずる賢く立ちまわる」という意味や「酸っぱくなる」という意味もあるそうです。又、だますや困らせるという意味もあり、面白い事は美人という意味でも使われる事があるそうです。

 

丸と四角焼印

丸い枠の中にmという文字が入った焼印と四角い枠の中にmという文字が入った1対の焼印を作りました。1対で注文を頂く場合、同時にご注文頂ければその分、割引も出来ますので、お安く焼印が手に入ります。メタルアートの焼印作りは、鋳造の為に、ある程度本数が溜まってから一度に鋳造を行いますので、1件のご注文で複数本がある場合には、一度にできるメリットがあるので、その分効率が良くなり、ランニングコストも下がるので値引き出来る事になります。
小さな焼印の場合には、1個の鋳造リングで2個同時にツリー立てを出来ますので1本分の埋没材で出来ますので、その分環境にもやさしく、省エネにも貢献できます。

上の写真は出来上がったMの文字焼印を木の板に押した時の画像です。左の丸枠+Mの焼印画像を見ると枠の太さが一定でないように見えますが、私が、焼印を試し押しする時に左右に力が入ったために左右の線が太くなってしまいました。この焼印、6ミリ程の小さなものですので、力加減が難しく、力が入った部分の線が太く焼けてしまいます。右の写真も同じく6ミリの大きさですが、四角い枠の下側の線が途切れていますが、これはデザイン上、そうなっているので、押し方には関係ありません。このように小さな焼印の場合には、大きい焼印の時より力が加わりやすいので、電気ごて仕様にする場合には、出来るだけ小さな出力の電気ごての方が綺麗に押せます。ちなみにこの焼印は40W用の半田ごてを使い、1本の半田ごてで併用できるように、2個の印面に5ミリの丸棒をロウ付けして製作しました。