カブトガニ焼印

丸にカブトガニをデザインした焼印を作りました。カブトガニはシーラカンスのように生きた化石ともいわれますが、カニという名前が付きますがカニの仲間の甲殻類ではなく、節足動物に分類されます。干潟に棲むカブトガニは夜間の満潮時に活発的に活動しますが、全体の9割の時間を休息に使っていて残りの1割はゴカイ等を食べる食事の時間に使われています。環境汚染等により生息数は減少しており絶滅危惧種Ⅰ類に指定されており、昔は、日本でも、肥料や家畜の餌等に使われていましたが、今は全面的に保護活動が行われいます。外見から三葉虫の生き残りと呼ばれる事もあり、日本最大の生息地は佐賀県伊万里湾でバチカメとも呼ばれています。そのカブトガニですが、実は人類にとっては大変役にたつ動物となっています。カブトガニの血液は青く、医療現場で多くの人命をすくのに役立っています。カブトガニの血液は細菌内毒素と極微量でも反応しゲル状の物質になりそれを閉じ込めるので、その性質を利用してLEL試験という医療機器やワクチンが汚染されていないかを調べるのに使われます。その感度は非常に高くppt(一兆分の一)でも反応します。毎年、アメリカでは500000匹以上にのぼるカブトガニが捕獲され、綺麗に洗った後に血液採集装置により体内の30%の血液が抜き取られ医療用に使われるそうです。血液を抜き取ったカブトガニは又捕まらないように別の場所に放たれますが、血液を抜き取られた事により30%前後のカブトガニが死んでしまうそうです。聞いていると人類はリアル吸血鬼のように感じますね。ちなみにカブトガニの血液が青いのは銅のキレートの為で、人間の血液が赤いのは鉄のキレートであるためです。そんなカブトガニにも朗報があり、カブトガニの血液の代替品が化学合成されて使わるようになっています。

カブトガニ焼印
丸いカブトガニ焼印

上の写真は丸いカブトガニ焼印を厚紙に押した時の画像です。大きさは40ミリ丸で焼印の仕様は直火式です。丸い焼印は均等に力が加わるので綺麗に押しやすい焼印になります。