焼印を革のキーホルダーへ

焼印を革のキーホルダーに押して商品をつくる為の電気ごて式の焼印の製作依頼を頂きました。革は種類によっては綺麗に焼印が押せ、細かなデザインまで再現できます。只、どうゆう訳か白い革はうまく焼印が押せません。

革の焼印デザイン画
革の焼印デザイン画の画像

上の画像は丸い革に焼印を押した時の出来上がり予想図です。お客様から製作時に頂きました。実は、少し変えた方がよい点があります。このデザイン画によりますと革を縫い合わせている近くまで焼印の端がきていますが、実際に2枚の革を縫い合わせると、縫い目の近くでは革に張りが強くなり中心部分に行くほど緩くなりますので、焼印を綺麗に押すのが難しくなります。極端論的に言いますと、縫い目に近い方が濃くでて、中心部分が薄くでるようになります。ほんの微妙な差ですがシビアに結果に反映致します。出来れば、最初に焼印を押してから2枚の革を縫い合わせるのが一番良いのですが、最初から縫い合わせた物に押すのであれば、焼印をもう少し小さ目にして縫い目の影響を抑えた方が、綺麗に焼印を押せるようになります。

フクロウ焼印画像
フクロウ焼印の画像

上の写真は出来上がった焼印を紙に試し押しした時の画像です。左側の穴の付近が均等に焼けていないようですが、使った紙が再生紙で、表面が凸凹していて、場所により紙の密度が違うのでムラが出来てしまいます。革であれば、表面の沈み込みがありますので、ムラがなく押す事ができます。もう一つの理由に、下の文字部分を綺麗に押そうと考えて右下の方に力が入ったせいかもしれません。焼印を押すときは、力の加え方一つで印影が変わってきますので注意が必要です。