碁盤目の焼印

碁盤の目のように規則正しく並んだ四角に文字が入った焼印を作りました。枠部分も書体も細かったので、強度を考えて通常の3ミリ彫の印面にしました。そういえば碁盤の目や将棋盤の目の線を引くときには、刀を使うようです。前にテレビ番組で職人の特集を放映しているときに見ました。綺麗に表面を研磨した将棋盤に下書きもしないで、刀の刃の部分に黒い漆をつけて、刀のそりを利用して、上からシーソーのように動かして線を引く姿は見事でした。本番一発勝負という所がいかにも職人技を感じさせました。線を引く道具と言うと大工さんが使っていました毛引きというものがあります。墨ツボと糸と糸をとめる針の部分からなっていて、糸に墨を含ませてその糸を線を引こうとする板の上に針を刺してピンと張り、糸を指ではじくことにより、板に線を引く道具です。最初は私も将棋盤や囲碁盤も毛引きで線を引くのかと思っていましたが、考えてみると囲碁や将棋盤には四隅に線がありませんので、後で線の部分を削るのではと疑問に思っていました。刀を使う職人といえば、市場で大きなマグロを解体する職人さんがいます。私も札幌の中央卸売市場で実際に見たことがあります。包刀という大きな刃物を使い見事にマグロを解体する姿は圧巻でした。

碁盤目焼印
碁盤目焼印の画像

上の写真は、製作しました碁盤目のような焼印を木に試し押しした画像です。EARY YEARSと書かれています。大きさは、幅50ミリで100W電気ごて仕様で作りました。