パンケーキの焼印

先日、札幌駅前にありますセンチュリーロイヤルホテル様から焼印のご注文を頂きました。
同時に前にお使いだった焼印の修理も致しました。前にお使いの焼印はメタルアートで作ったものではありませんでしたが、電気ゴテの棒の部分が減ってしまい熱が伝わらない状態でした焼印の印面自体は鋳鉄で作られたしっかりとしたもので、電気ゴテの銅棒部分に鋳鉄製の焼印を溶接できないので、真鍮製の別の金具をネジ留めして鋳鉄製の印面に取り付けて、その金具に銅棒を溶接してありましたので、溶接してあった磨り減った棒を外して、新しい銅棒を溶接して、前に使ったいた金具をそのまま利用して直しました。
同時に同じ焼印を1本製作依頼を受けました。前の焼印となるべく同じ仕様にしたいと思い、印面の彫りを調べたら約5ミリありましたので同じく5ミリで彫り台座部分は熱持ちがよいように厚めに製作しました。

上の2枚の写真は、同じ焼印を試し押しの為に厚紙と革に押したものです。
左の写真は、厚紙に押した画像で、線が細めでシャープな印影になっています。
右の写真は、革に押したものですが、厚紙よりは線が太くなり、文字も多少ぼやけた感じになりました。 このように同じ焼印でも押すものによって印影は変わってきます。
この焼印、ガス抜き穴を3箇所開けています。1つ目は、枠の内側に大きめのガス抜き穴を開けて、残りの2つの穴は「O」の文字部分に小さな穴を開けています。
この焼印、センチュリーロイヤルホテル様では、パンケーキに押されているとの
事でしたが、出来上がったときにパンケーキの用意が出来なかったので、厚紙よりも、すこし柔らかい革にも試し押しを致しました。

パンケーキに焼印
パンケーキに焼印を押した画像です。

上の写真は、実際にセンチュリーロイヤルホテル様が載せているパンケーキに焼
印を押した画像です。美味しそうですね。
私ごとですが、昔、札幌の予備校に通っていた事がありました。札幌駅の隣の桑園という駅でしたが、帰りによく札幌まで歩いて、センチュリーロイヤルホテル様の地下道を通って札幌駅まで行った事を思いだしました。40年近い前なので、札幌駅周辺にもホテルはあまりなく、札幌駅からの地下道も今とは違い、シンプルでわかりやすかったと思います。今は、札幌駅周辺も色々なホテルが立ち並び駅中にデパートもあり、当時とは全然違う姿になっています。
そのうちに一度、パンケーキを食べに行って見たいと考えております。